2018年4月16日月曜日

説明書きは読まれない


今日は思いっきり愚痴です。
昔、日本の家電メーカー勤務の頃、他部署の応援で、電話による苦情受付対応をしたことがあります。その時に結構あったのは、マニュアルなんか一切読まずに、いきなり「壊れた!金返せ!」と激高して電話してくるケース。よく確認してみると、使い方が間違ってる以前に、電源コンセントが抜けてたなんてことも。

これは少々極端な例ですが、インターネットの世界でも、説明書きを全然読まない人は多いようです。いつも思うのはフェイスブックの友達申請。妙齢の美女ならぬ、私のような中年のオッさんでも、このブログを書いているお陰で、まったく未知の人からリクエストを頂くことがあります。

それは有り難いことながら、自己紹介もなければ、タイムラインを見に行っても、ほとんど何の情報もない人が意外に多い。これでは承認のしようがない。最近は「いきなりの友達申請お断り」とキツめの書き方で警告しているのに、無言申請は後を絶ちません。

今、運営に携わっているフィリピン関連のコミュニティにしても同様で、参加希望の方は自己紹介をお願いします、とあるのに無視される。コミュニティの趣旨が、みんなで楽しくフィリピン暮らしについての情報を交換しましょう、というものなので、敢えて管理人の意向に逆らっているとは考えにくく、やっぱり冒頭の説明書きを読んでいないんでしょうね。

中には、「政治や歴史、宗教についての問題提起や議論は禁止します」と掲げても、メンバーになってから「フィリピンに敬意を払うのなら、問題提起や議論ができないのはおかしい」と、退会してしまった人もいました。だから、最初に説明を読んでくださいって。

スマホやパソコンのバージョンアップの際、ダウンロードやインストールの前に、ものすっごく長い、嫌がらせのような文章が掲げられていることがよくあります。これは明らかに、読ませないようにしながら、何か問題があっても、当方は関知しませんよ〜、という責任逃れ。でも注意しないと、勝手に契約を結んだことになってしまう場合もある。

ひょっとして、説明書きを読まない人たちって、個人のサイトやコミュニティにアクセスする時も同じ感覚なのかも知れません。有形無形を問わず、お金を払って商品購入ならば、客が異常なまでに甘やかされている日本の場合、マニュアルに何と書いてあってもお構いなしで、我儘が通ってしまう。それに慣れてしまったのか、と思ってみたり。

ネット上でのやり取りという、直接相手の顔を見ない、文章だけでのコミュニケーションは、時間も手間も不要ですごく便利になった反面、考えられないような、常識も礼儀も欠いた発言を、頻発させることになりました。最近のツィッターなんて、ひどいもんですから。

たとえネット上の文章であろうと、それを書いた生身の人間が必ず背後にいるという事実を、忘れてしまうのか想像できなくなっているのか。まぁ最近は技術革新著しい時代。機械が文章を書いてしまえることもあって、必ずしもそうとは言えませんが。

それでも、コミュニケーションの道具としてネットを使っている以上は、まず相手の言っていることを聞く、書いてあることを読む、という最低限のマナーは守ってほしいものです。それに対抗する手段がブロックしかない、というのも問題なんですけどね。

ところで、フェイスブック大好きなフィリピンの人たち。友達申請する前にメッセージする人って、会ったことがない。友達の友達で、あんた誰?という人でも。


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