2018年4月4日水曜日

ホームスティ終了


2ヶ月強に及ぶ、ホームスティ受け入れが今朝で終了しました。ホームスティと言っても、学生さんは大人の女性。約半年ほど前、すぐ近くに開校した、日本人が経営する英語学校のアクティ・ラボに勉強しに来た日本人の方を、我が家のゲストルームに泊まっていただくというもの。

3食とも学校で用意するし、アクティビティ(学外・課外活動)があって、土日もほとんど外出で、本当に寝に帰ってくるだけの日々。部屋の掃除も洗濯も、メイドさんに丸投げで、ずいぶんと楽なホストファミリーでした。

とは言え、同じ家で寝起きするので、朝夕の挨拶はするし、たまに食事をご一緒したり話し込んだり。やっぱりある程度の空間を共有しているので、いくら接点が少なくても、家族に準じるような感じに。

特に帰りが遅くなって、門扉も玄関も施錠せず、電灯をつけたままにしていると、娘の帰りを待つ父親の気持ちが、僅かながらに想像できたり。もちろん、ちゃんと連絡はあるし、別に外泊しても何の問題もないのですが。

そんなわけで、手間も面倒も皆無のまま、どちらかと言うと淡々と日々は過ぎて、気がついたらもう帰国。少人数制の学校なので、経営者・生徒さん・フィリピン人の先生が、みんな友達のようになります。誰かが帰る度に送別会。今回は私たち家族も参加させてもらいました。

その会場がユニーク。賄いに雇われている、ネグロス島シライ市内在住の料理人のオバちゃんの家。特別広くもない、ごく普通の中流家庭。このオバちゃん、もう60歳ぐらいだと思いますが、結婚もせず子供も作らず、ずっと香港に出稼ぎで、親兄弟を支援し続けたんだそうです。そういう人生もあるんですね。

オバちゃん宅は、我が家から徒歩15分ぐらいの場所にある、スーパーマーケットの裏手。今まで何度となく前の道を通った、勝手知ったる町内。のはずが...へぇ〜、こんなところに路地があったのか。知り合いがいなければ、まず入って行くこともなかったでしょうね。

出てきた料理は、さすがの香港仕込み。山盛りチャーハンに、チキンアドボ(酢醤油煮込み)、魚の餡かけ、などなど。中でも春巻きが絶品で、フィリピン式の小さなルンピアではなく、本格的なチャイニーズ。日本の中華レストランで出てきても違和感がなさそうな味と食感。すっかり満足させていただきました。


そして、今朝。
最後だけはホストファミリーの代表らしく、車を出して、空港までお見送り。自宅から空港までが至近距離なんですよ。そんなに飛ばさなくても10分ほどのドライブ。眩しいほどの真夏の青空の下、実にあっさり、あっけなく、学生さんは空港ロビーへ。帰宅して、空っぽになったゲストルームを見てから、寂しさがジワリ。

昼過ぎには、メイドのネルジーが、子供との相部屋からゲストルームに戻り、また2ヶ月前の日常が再開。ホームスティ受け入れを決めた時には一体どうなるかと、ちょっとドキドキでしたが、現実はそんなに劇的なことが起こるわけではありません。それでも今日は、玄関の鍵を閉める時に、あれ?まだ学生さんが帰ってないのに...と一瞬思ってしまいました。


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