2021年4月18日日曜日

コロナ感染者の隔離先

 前回の投稿で、家内の勤務先であるフィリピン教育省のシライ市オフィスで、新型コロナ感染者が見つかり、全職員が自宅謹慎状態だとお知らせしました。幸運なことに、昨日(2021年4月17日)家内の検査結果は陰性との連絡が。5日かかると言われていたけれど、3日で結果が出ました。

今回の事態が厄介だったのは、感染発覚直前にその職員さんが、市内の高校で教師を集めてのミーティングに出席していたこと。もちろん、マスク着用の上、安全な距離は取っていたんでしょうけど、やっぱり同じ部屋で会話をしたとなったら、全員の状況を確認せざるを得ない。

さらに、まだ検査を受けた人の半分ぐらいしか終わっていないらしく、残念なことに、新たに陽性判定された人もいたそうです。

シライ市内唯一の総合病院では、たくさんの医師・看護師が隔離中で、事実上の医療崩壊に瀕しているため、州都バコロドに搬送された最初の陽性患者。この方は女性で、最初から症状が出ていたとのこと。

そして、今回の検査で陽性判定を受けた人は、無症状。それでも自宅にいることもできず、病院も受け入れ不可で、どうするのかと思ったら、市内にある公営住宅で隔離となりました。

8年前の私と家族がシライに移住してきた2013年、ここネグロス島を含むビサヤ地方に甚大な被害をもたらした、スーパー台風ヨランダ。この時の洪水で、家が流された人たちを支援するため、市が計画して昨年ようやく完成した公営住宅が、臨時の隔離施設となったわけです。


シライ市内のイーロペス地区にある
公営住宅のヨランダ・ハウス

この、通称「ヨランダ・ハウス」には、我が家のメイド、ライラおばさんの80代のお母さんも入居していて、以前からその存在は知っていました。

写真で見る限り、決して広くはないにしても、作りはしっかりしてそうだし、1ヶ月やそこら住むのなら、まぁ悪くはないでしょう。とは言え、出歩けないし、持ち込める身の回りの品もそんなにたくさんは無理でしょうから、ずいぶんと不自由だろうと推察。

これはまったく他人事ではなく、もし家内が無症状の陽性だったら、同じようなことになっていたかも知れません。日本では、一人で自宅隔離中の方が、容態が急変してそのまま孤独死したという報道もあって、医療崩壊の恐ろしさの実態を垣間見た思いです。


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