2022年5月25日水曜日

前夜にドタキャン、セブパシフィック


幻となったカオハガン島滞在
出典:Wonder Era

 すっごく楽しみにしていた、セブ・マクタン島近くの離島リゾート、カオハガン島での宿泊。ところが出発前夜、と言うか0時を回った当日の早朝に、まさかのフライトキャンセルの知らせが。

フィリピンでは一般的な、携帯電話の番号で直接テキストを送るSMS。これを通じて「あなたのフライトはキャンセルされ、以下の内容に変更になりました。」とのメッセージが送り付けられ、承諾か他のオプションはここからと、URLが添付。

航空会社が理由も告げず、一方的にフライトをキャンセルして来るってのは、他人事では時々聞きましたが、いざ自分の身に降りかかってくると、ちょっと焦りました。

元々のフライトは、ここネグロスから隣島セブの短距離便。実際に飛んでる時間は30分程度なのに、代替フライトは、わざわざ大阪〜東京間と同じぐらいのマニラまで1時間強飛んで、3時間のトランジット待ちを経て、さらに1時間かけてセブに戻るというもの。合計7時間って、これでは普通に、ネグロスから日本まで帰れますよ。

さらに、午後1時だった出発時刻が午前11時になってるので、3時間も前倒し。到着が2時から5時へと3時間遅くなる。これはひどい。

これでは、カオハガンへの渡航が夜になってしまいます。それでなくても小さなボートしかない、空港のあるマクタンからカオハガン。波の状況によっては1時間はかかるそうだし、島に留まれる時間が、すごく短くなってしまう。

実は、今回のセブ行きは、息子のパスポート受け取りが主目的。コロナ禍で身動き取れなかった間に失効し、更新ではなく新規申請になってしまい、戸籍謄本が必要でした。ところが日本からEMSで送付してもらった戸籍謄本はこれに間に合わず。結局カオハガン島だけのための旅行。

それなのに、このセブパシィフィックのドタキャンは、その楽しみすら台無しにしかねません。まったくもって、腹立たしいことこの上なし。と、深夜に一人怒ってても仕方がないので、対応策を考えました。

日程を変えるとして、それならば戸籍郵送が間に合うであろう、2週間後ぐらいに設定するのが妥当。しかしそうなると6月に入ってしまい、季節は雨季。しかも息子の学校も始まっているかも知れない。

かも知れないと書いたのは、通常ならば6月がフィリピンの新学期開始次期。ところがコロナの影響で、丸2年間もオンライン授業が続いていて、ようやく対面授業が再開するかどうかの端境期。学校が始まる日程がはっきりしてません。

カオハガン込みのリスケジュールでは、下手すると三日間の欠席となってしまうので、これはちょっとよろしくない。などなど諸条件を勘案すると、6月中旬ぐらいでカオハガンは諦めての1泊旅行しかない。

と腹を括って、指定されたセブパシフィックのサイトで日程変更かけようとしたら、これが全然ダメ。電話番号や住所など、結構な手間で入力しても、「実行」を押したら元の木阿弥で最初のページに戻ってしまう。

何回も確認してトライしても同じで、朝になってから空港の窓口で変更かけるしかないと、諦めて就寝したのが朝4時。

翌朝は7時に起きて、万一変更が効かなかった時に備えて、そのままカオハガンに行ける装備で空港へ。通訳要員の家内を伴い、8時半の窓口オープンと同時にチェックインカウンターに突撃したところ、特に問題なくフライトは2週間後に変更完了。

さて、カオハガンの方は、リゾートを運営されている日本人移住者のヨシエさんの、慈母の如き計らいによって、キャンセル料などは一切なし。ここまでの神対応されると、私には責任はなくても罪悪感を覚えることしきり。時期は未定なれど、いずれ必ず行きますからね、ヨシエさん!(人気ユーチューバー、ヨシエさんの動画はこちらから。)

ということで、旅行キャンセルなのに悲しくなるほどいい天気のリゾート日和に背を向けて、帰宅してすぐ二度寝。昼食の支度はメイドのライラおばさんに丸投げでさらに昼寝。


ピーカンのバコロド・シライ空港

それにしても、私たちの場合は、空港へ車で10分程度の場所に住んでたから対応できましたが、同じ西ネグロスでも、バスで何時間もかかるような、南部のシパライやカバンカラン、北部のサガイ、エスカランテ、トボソなんて遠隔地。朝起きてからメッセージに気づいても、もう変更されたフライトには間に合わない、となった乗客が結構いたんじゃないでしょうか。

ちなみに空港ロビーに貼られたセブパシフィックのポスターに書かれたコピー。「安全な飛行、責任ある旅行」だそうです。どの口が言うとるんや!



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