2022年8月18日木曜日

遂にフィリピンの学校再開


出典:UNICEF Philippines

 昨日の水曜日(2022年8月17日)、高校生の息子が、約2年半ぶりに登校しました。フィリピンでコロナ禍が本格化した2020年の3月以来の長い夏休みにようやく終止符。もちろん夏休みと言うのは冗談で、その間もインターネットでのオンライン授業、プリントで出された宿題はあって、ちゃんとテストも実施。

それでも、ずっと家にこもっているのと、実際に登校して、先生や他の生徒と顔を合わせるのでは、まったく別の体験。少し前に、息子のワクチン接種が終わったのを期に、宿題を自分で取りに行かせたら、たまたま学校にいた先生や、顔見知りの守衛のおじさんに「大きくなったなぁ」と驚かれたそうです。

そりゃそうでしょうね。14歳から17歳にワープしちゃったようなもんですから、背も伸びたし顔つきもだいぶ大人っぽくなったでしょう。

おそらく世界中でも珍しい、国家レベルで長期間の学校閉鎖。内外からの批判も多かったようだし、報道によると、勉強についていけなくなって一人で悩んだ子供の自殺だなんて、およそ楽天的な国民性のフィリピンとは思えない、痛ましい事件もありました。

さて、我が息子はどうかと言いますと、以前の投稿でも書いたように、元々、一人で部屋にこもって絵を描いたり、読書したりが好きなタイプ。このパンデミックの間には、英語と日本語で世界史や日本史をネットで調べたりもしたようで、特に大きなストレスは感じなかったらしい。まぁ、お喋りな私と違って、口数が少ない息子なので、実際のところは分かりませんけど。

ちなみに息子を通わせているのは、自宅から徒歩圏内(日本人の感覚ならば)の、市内にある私立学校。小学校から中学・高校までの一貫校で、途中で卒業や入学はなかったものの、親が学費を払えず、ひっそりと公立校へ転校した子供が、かなりいたらしい。

日本円で年間十数万円の金額ながら、物価が日本の1/4程度のネグロス島にすれば、相当な負担。おそらくコロナ禍の影響で失業したり、収入が激減した親御さんもいたんでしょうね。学費無料の公立に流れるのも、仕方がない。

息子によると、以前は1クラス38名だったのが、25名になったとのこと。寂しいですねぇ。

肝心の授業内容はと言いますと、オンライン授業は月曜日から再開していて、昨日と今日の二日間だけお試しの対面形式。明日の金曜日は、またオンライン。来週からは、対面が週3回となる予定です。フィリピン教育省のサラ・ドゥテルテ大臣の発表では、11月には完全に通常の授業に復帰。

ちょっと困っているのは、まるで対面授業再開のスケジュールに合わせたかのように、メイドのライラおばさんが辞めちゃったこと。当初は10月までは働きますと言ってたのに、かれこれ2週間も無断欠勤で、どうやらこのままバっくれる模様。家内は激怒。

その影響で、息子が帰宅するお昼までは一人で留守番。家内の弁当配達もできないし、午後からは夕立のパターンが多い雨季真っ只中で、買い物での外出もままなりません。正確には、できないのではなく、面倒なだけですが。

ということで、一つ問題が片付いたと思ったら、次が湧いてくるフィリピン暮らしなのでした。



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