2022年9月18日日曜日

世界的異常気象

 ここ数年、特に今年は、ネットでもテレビでも異常気象のニュースに接する頻度が、それこそ異常に高くなってます。夏場の熱波で森林火災が多発するとか、それまでは雨が少なかったはずの地域で、多くの死者を出すほどの大洪水。その逆の渇水で、ダムに沈んだ集落が姿を現した...等々。

日本の場合、7〜8月の酷暑ぶりは、もう20年ぐらい前から顕著になったように思います。私が子供だった1970〜80年代の大阪では、いくら暑くても33度。せいぜい35度までだったように記憶しています。いつ頃からか、夜間も25度を下回らない「熱帯夜」という言葉が定着し、以前は「熱射病」だった呼び名が「熱中症」に変わりました。

最近では、都心なら最高気温が40度はそれほど珍しくもないし、台風は強力になって迷走するパターンが増えました。そしてアメリカ軍が定義した、平均の最大風速が秒速67メートルの「スーパー台風」。私がフィリピンに移住した2013年、フィリピン中部に壊滅的な被害を出した、スーパー台風・ヨランダが襲来。

このブログを書いている今現在も、第二室戸台風とか伊勢湾台風の再来かと言われるほど、猛烈な14号台風が、まさに九州南部に上陸しようというタイミング。こんな時に書く内容ではないかもしれませんが、刻一刻と変化する気象状況が、詳細に報道されるのは、さすが日本の気象庁。これがヨランダ、あるいは昨年末のオデット時にあったら、あれほどの死傷者は出さずに済んだことでしょう。

それはさて置き、ここ数年の出来事って、1970年代末頃のオイルショックに伴う不況時に流行った、世紀末予測に当てはまるような内容ばかり。五島勉氏の「ノストラダムスの大予言」を彷彿とさせる、異常気象に大地震、原発事故や疫病の大流行、止めを刺すように大国での独裁者台頭と欧州での戦争勃発。

起こってないのは核戦争だけですが、それもウクライナの情勢次第では、あり得なくはない。まったく、予言が当たったと言いたくなるような時代。ちなみに「異常気象」という言葉が、最初に日本のマスコミで取り上げられたのが、同じく70年代だったと思います。当時はスキー場の雪不足など、主に「暖冬」を指してましたね。

さて、ここフィリピンでの異常気象ですが、確かに私たち家族がネグロスに移住してきた10年前に比べると、雨が多くなった印象はあるものの、意外と実感がありません。洪水と台風被害に関しては、ずっと昔からそうだし、元々年中暑いし。むしろ大阪や東京の夏場に比べれば、田舎のネグロスは緑が多いので、凌ぎやすいぐらい。

さらには、本来フィリピンに来るはずの台風が、全部...とまでは言わないにしても、やたら日本に向かっている印象。ネットで見ている限り、今夏以降の日本は、熱波と大雨に交互に襲われているようにすら見えます。

赤道直下に近い熱帯気候の場所って、降ったり照ったりが極端なので、さぞや異常気象の影響も大きいと思いきや、意外にも中〜高緯度地方よりも気候が安定しているのかも知れません。考えてみれば、昨今の日本で言われる「ゲリラ豪雨」なんて、ここネグロスでは頻繁に起りますからねぇ。大阪でのゲリラ豪雨を撮影したYouTube動画を見た時には「まるでネグロスやんか」と思ってしまったぐらい。


2013年に撮影された
大阪府枚方市でのゲリラ豪雨
ということで最近も私は、四季のある日本の気候が素晴らしいと書かれた記事を読んでも、夏は死ぬほど暑くて、春は花粉症、最初から寒い冬は嫌いなので、どこが素晴らしいんだとツッコミを入れてしまう、嫌ぁなジジイと化しております。


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