フィリピン人は、制服が大好き。
公立・私立に関係なく、小学生から制服着てるし、学校の先生まで制服。先生だけでなく、教員以外の職員さんも、用務員のオっちゃんまでそろいのシャツ。そして学校だけでなく、市役所でも普通のオフィスでも、制服着用率はとても高い。
もちろん強制的に着せられているわけではなく、そもそもお揃いの服を着ること自体に、喜びを見出しているようです。例えばレストランやカフェなどの制服も、店に行ってから着替えるのではなく、その格好のままで通勤している人さえ。「私はちゃんと職があるのよ」とアピールしたいのでしょうか?
その他にもよくあるのが、何かのイベント毎にお揃いのTシャツを用意すること。文化祭のような催し物や同窓会の度に、学年別に色分けしたものを着るのが、どの学校でも恒例。こういう需要に応えるために、街中には必ず無地Tシャツの大量販売をするお店があるし、印刷屋さんも多い。
印刷屋さんではプリントだけでなく、デザインも請け負っていて、たとえ狭くて小汚い店構えであっても、アドビー・イラストレーターやフォトショップなどのグラフィック・アプリがインストールされたパソコンが置いてある。
実は、前職がデザイナーだった私は、家内の高校の同窓生のために毎年Tシャツのグラフィックデザインを担当しております。移住した翌年から無給奉仕で、もう今年で4枚目。毎年テーマが決まっていて、2014年が「シネマ」、15年「マルディグラ(カーニバル)」、16年「ギリシャ神話」、そして今年17年は「ブロードウェイ」。
例年2月に行われる同窓会に向けて、年末ぐらいから数案のアイデアを用意して、クリスマスパーティのプレ同窓会でアイデア検討。これがなかなか真剣で、一昨年の2015年の時は2案に意見が割れて、決まるまでだいぶ長い時間かかりました。そこまで選ぶのに熱が入ってくると、デザインする側も本気にならざるを得ません。毎年、私も楽しみにしている次第。
マルディグラとブロードウェイ
さて制服といえば、街中で目につくのが警備員。いくら平和な田舎のシライでも、ある程度の広さで、現金を扱う場所には必ず雇われます。一番物々しいのは銀行で、見るからに屈強で背の高い警備員がショットガンで武装。特に現金が運ばれる時など、まるでアメリカの映画を見ているよう。
だからと言って、体育系男子ばかりのむさ苦しい職場でもないのが、女性の社会進出が著しいフィリピン。当然のように女性警備員も多数。だいたいはレスリングやらせたら強そうな、ゴっついお姉さんが多いけれど、時々「何故あなたがここで働いているんですか?」と尋ねたくなるような人もいます。
中でも自宅から徒歩15分くらいの場所に、一昨年開店したスーパーの警備のお姉さんは、ちょっと驚くほどの美形で超スリム。ただスリムなだけではなく、ウェストのくびれが人間離れしていて、まるでバービー人形のような体形。
ということで、このブログに投稿するために、勇気を出して声をかけて、写真を撮らせてもらいました。普通フィリピンの若い女性は、こういうリクエストにはノリノリで応えてくれる子が多いのですが、彼女はちょっと違うタイプ。「写真撮ってもいいですか?」と英語で聞いたら、困った顔をして「どうして?」と返されてしまいました。後ろにいた売店のお姉さんたちの方が大ウケ。女性と話してこんなに緊張したのは、多分高校生の時以来です。
それにしても美人でスタイルがいい人は、何を着ても似合うもんですね。今年55歳になろうかという今頃になって、「制服萌え」してしまった。