フィリピンの最高額紙幣
1000フィリピンペソ札
もうすぐ5年目に突入するフィリピン暮らし。家も建ったし永住ビザも入手。息子は現地の学校に馴染んだようで、女の子に大人気(らしい)。すっかり生活が安定して、月々の生活費もほぼ決まった額になってきました。
今日は、これからフィリピンへの移住を考えておられる人たちに向けて、実際のフィリピン暮らしに、どれぐらいお金が必要なのかを、ご紹介したいと思います。
しかしながら、私たち家族(夫婦と小学生の子供が一人の三人)が住んでいるのは、マニラやセブ、ダバオなどの、人口数百万とか一千万を超える大都市ではなく、地方のネグロス島。面積ではフィリピン国内4位の広さの島とは言え、州都バコロド(人口50万)ですらなく、そこからさらに車で30分ほど離れたシライ市。場所によっては、同じものでも値段が全然違うので、その点は十分ご留意ください。また、土地と家(フィリピン人の家内名義)、車の購入などの初期投資に、合計約1200万円程度かかったことを記しておきます。
まずは毎月の支出のうち、金額と内容がだいたい決まっている項目を書き出してみました。やはり食費の6000ペソ(約14000円)が大きい。我が家の場合、一般的なフィリピン家庭に比べて、日本からの輸入食材(味噌、豆腐、みりんなどの調味料、カレールー、インスタントラーメンなど)を定期的に購入しているので、2〜3割は高くなっているでしょう。つまり日本の味を一切諦めれば、2000ペソ(約5000円)程度は、安く上がることになります。
意外にも高かったのが息子の学費の2800ペソ(約6600円)。公立ならば高校までは無料のフィリピンですが、現地の言葉ができない息子には、全教科英語で教える私立の学校しか選択肢がありませんでした。年に一度まとめてなので、日頃は意識しないけれど、月割りにするとかなりの額だったんですね。ちなみに分割も可能。滞納もあるらしく、一括で早めに支払うと割引になります。つまり2800ペソは、これでも割り引かれた金額。
思った通りに高いのが電気代。2500ペソ(約6000円)は、毎日のシャワーに使う電気温水器や、水圧を上げるためのポンプの稼働がなければ、もう少し抑えられる数字。普通の家だと、水シャワーが当たり前だし、自家用ポンプを設置している家は多くない。とにかくフィリピンの電気代は、近隣諸国でも例がないほど高額。日本並みか日本より高いかも知れません。
食費以外で一番値が張るのが、家政婦給料3000ペソ(約7000円)。メイドさんのネルジーに毎月支払ってる金額。住み込み家政婦がこれで雇えるとは、日本の感覚だと破格の安さ。でも、ネグロス島の相場だと、そんなに悪くはありません。
マッサージというのは、週一の出張マッサージで支払っている金額。一回2時間で私と家内が1時間(300ペソ)づつ。月8時間として2400ペソ(約5700円)。全体の支出に占める割合で見ると、これも思ったより大きい。切詰めるとなったら、まずここですね。
通信費は、固定電話(インターネット接続を含む)と、携帯電話の使用料。固定電話は、契約を結んでいるグローブに支払っている1300ペソ(約3000円)で、携帯は、都度プリペイド式で度数(ロード)を購入。いつも1回100ペソ分づつ買っています。家内の分と合わせて月500ペソまでぐらいで合計1800ペソ(約4300円)。でもちょっと油断すると肝心な時になくなるという不便さ。定額制はあるものの、割高なので、文句を言いながらもこまめにプリペイドで我慢してます。
フィリピンには国民皆健康保険制度がありません。私と家族は、入院時のみに適応される入院保険に加入していて、支払い金額は年間4000ペソで、月割りにすると330ペソ弱(約800円)。時々クリニックで診てもらう程度風邪ひきならば、医療費は安いのですが、入院すると一泊でも1万円近い費用になります。移住した年に、食中毒で2泊入院して、早速この保険のお世話になりました。
ケーブルテレビの視聴料が月額500ペソ(約1200円)。放送内容は、日本のスカパーのような感じで、フィリピンの放送局だけでなく、主にアメリカのニュースや映画が楽しめます。NHKの英語放送ありますが、残念ながら日本語のものは見ることができません。
トライシクル(輪タク)の費用が、一月分の概算で1500ペソ(約3500円)。買い物や通勤など、近い距離でもフィリピンでは滅多にあることをしません。私は健康にも気を使ってよく歩くのですが、それでも暑い盛りの時期は、ついついトライシクルに頼ってしまいますね。
飲料水は、どこでも町内に一軒はある、飲料水販売の店から購入しているからです。水道水はシャワーや洗顔には問題なくても、さすがに直接飲むのはちょっとリスクが高い。我が家だけでなくどの家庭でも、20キロ程度入るのプラスティックタンクで買ってます。1タンク分で20ペソ。空になったタンクをお店に持って行って、水だけを詰めてもらう方式。追加料金で配達もしてくれます。
あとは各種の税金や車の燃料費など、合わせて26,730ペソ(約6万3千円)。もちろんそれ以外にも、服や外食、旅行などの固定ではないも勘案して、年間でだいたい50万ペソ(約120万円)以内で生活しています。
ただし私は、酒・タバコは嗜まないし、ゴルフも夜遊びもしません。実はバコロドには、本格的なゴルフコースもあれば、地元では有名な歓楽街「ゴールデン・フィールド」という場所もあります。バーやクラブ、ホテル併設のカジノだって揃っている。その気になれば、おそらく一ヶ月で100万円やそこら使うのは、簡単なことでしょう。(ヘタすると、一晩で散財?)また、予測できない大病や大怪我などについては、当然ながら計算外。これは日本にいても同じことですね。
と、こういう感じです。フィリピン移住を画策している方々、参考になりましたでしょうか? それでは、同志諸君の幸運と健闘を祈ります。
0 件のコメント:
コメントを投稿