2018年8月4日土曜日
逆カルチャーショック
ヤフーの天気予報によると、今日(2018/8/4)も私の実家がある兵庫県尼崎市では、当たり前のように最高気温が摂氏35度以上の予想。ところがネグロス島のシライでは、ここ三日間雨の続き、昨夜などは扇風機も不要で、就寝時に窓を開けたままだと風邪を引きそうなぐらい。
メイドのライラは体調崩して1日休むし、出歩く人の格好は上下長袖・長裾でジャケットやウインドブレイカー着用の人が多い。おそらくこっちの年間最低気温を記録したんじゃないかと思います。風も強いし、体感温度は20度以下かも知れない。
最近フィリピン・日本の逆転現象は、天気だけではありません。前回の投稿でも少し書いた通り、ここ何年かのフィリピン経済成長はすごくて、地方のネグロスでも建築ラッシュ。マンションや巨大ショッピングモールは言うに及ばず、日本人の目からすると衛生的とは言えなかった、公設市場がリニューアルされたり、幹線道路の橋が車線増に伴って架け替えられたり。
こうなると、住んでいる人の意識や感覚も変わって当然。
州都バコロド出身で、もう日本に住んで30年以上というフィリピン女性の友達がいます。彼女がフェイスブックで、日本では一回の食材の買い出しで、1万円ぐらい使ってしまうと投稿。思わず私は、ネグロスの公設市場で買ってれば、1万円は1ヶ月分だよ、とコメントしました。
彼女は4人姉妹の母。末の娘さんだけは日本で同居してますが、上の3人はネグロスで大学や高校に通学。コメントへの返信として、ネグロスにいる子供達への仕送りの、食費1ヶ月分が3万円というから、こっちが驚きました。いくら食べ盛りとは言え、家族3人の私たちよりかなり高額。
半分冗談で、ジョリビーやイエローキャブ(ファーストフード)に行きまくってるのと違う?と返すと、外食費は別なんだそうです。よく聞くと買い物はSM(最高級のショッピングモール)ばかり。公設市場は一度スリにあって怖くて行けなくなったとか、臭いがダメだとか、まるで初めてフィリピンに渡航した日本人観光客みたいな反応。
でもこれって、この友達だけが特別なわけでもなく、15年間日本に住んで家内が、ネグロスに移住するとなった時に、「カウンター(逆)・カルチャーショック」だと言ってました。やっぱり生活感覚って、フィリピン人であろうが日本人であろうが、便利な方や清潔な方にはすぐ慣れてしまうんですね。
私の場合、さらにその逆で、もう5年もフィリピンに住んでいると、良くも悪くもこっちに感覚が順応同化。なので、たまに日本に帰ると、当たり前のことに驚いたり感動したり。
特に店舗や交通機関での、度外れて丁寧な接客態度には恐縮することしきり。客単価千円もしないようなレストランで、一泊数万円もするような、ホテルのコンシェルジェ並みの受け答えを経験しているようなもの。コンビニのバイトさんに、こっちが気を使って敬語を連発してしまいました。
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