2019年12月26日木曜日

台風直撃のクリスマス


フィリピン・ネグロス島に移住してから7回目のクリスマス。今年(2019年)は、何とイブからクリスマスにかけての時間帯に、29号台風「ウルスラ」(フィリピン名)が直撃。

熱帯地方だし、今までも12月に台風が接近することはありましたが、自分たちの住む場所で、ここまでピンポイントの、ジャストオンタイムというのは初めてです。今回は、本当にちょうどクリスマスなので、ネット上で日本語の報道がありました。日本在住の方でも、ご存知だったかも知れません。

コースだけの話をすれば、2013年にフィリピン中部のビサヤ地方を中心に、史上最悪の被害をもたらした、スーパー台風ヨランダと酷似。ただ、勢力はそれほどでもなく、ここシライ市の平野部では、風雨とも特筆すべきレベルではなかった。

それでも、ネグロス島への最接近が、まさにイブの宵に重なったので、とうとう今年はクリスマス・ミサに参加せず。後から思えば、行って行けないことはなかったけれど、雨脚が強まって道路が冠水したら帰れなくなるので、敢えてリスクは取りませんでした。

日本と違って、こういう時に無理をする人の少ないフィリピン。おそらく、台風の進路にあたった地域では、今年はミサに与る人が、かなり少なかったんじゃないかと思われます。

さて、イブ当日。何とまるで台風の接近に合わせたかのように、ゲストハウスへのお客さんがお一人。幸いマニラからのフライトは遅延もなく飛んで、定刻より少し早めに、最寄りのシライ・バコロド国際空港に着陸。これが午後1時過ぎ。

早朝の日差しは、この時間にはすっかり厚い雲に隠されていたものの、まだ雨は降っていませんでした。当初の予報よりウルスラが速度の鈍ったらしい。これは何とかミサは大丈夫かなと思ったものです。

お客さんのお迎えを終えて、クリスマス・ディナーの準備。エビをたくさん使った炊き込みご飯や、お祝いの定番スパゲティ・ミートソースなどなど。下準備を終えた夕刻4時前には、やっぱり降り出しました。この時点で、用心してミサ欠席を決定。神さま、ごめんなさい。


ミサが始まる夜8時には、それほどでもありませんでしが、終了時刻の11時頃になると、かなりの土砂降り。道路の冠水はなくても、もし出かけていたら帰路はかなり難渋したでしょう。


そして一夜明けて、12月25日の朝。先月の洪水に比べれば軽微ながら、やっぱり家の前の道路が一部水浸し。前日到着の方とは別に、数日前から近所の英語学校に通うために、ゲストハウスに宿泊されていたお客さんを、車で学校まで送っていくことに。本来なら、歩いて行ける距離なんですけどね。


結局、台風の影響はクリスマス当日一杯残り、日差しが戻ったのは26日の朝。我が家の近所では、この程度で済みましたが、台風が最初に上陸したサマールなどでは、建物に被害が出たり、フェリーやフライトが軒並み欠航。クリスマス休暇の帰省客が、大勢足止めを食らったそうです。

ということで2019年は、今までと全然違った意味で、記憶に残るクリスマスとなってしまいました。


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