2016年4月30日土曜日

投票里帰り


連投で選挙ネタ。
我が家のメイド、ネルジー嬢は、同じネグロス島の西ネグロス州カラトラバという街の生まれ。私たちの住むシライには、お姉さん家族とネルジー同様メイドをしている妹さんが住んでいます。その他のたくさんの兄弟姉妹は、実家があるカラトラバ在住。

ネグロスは日本の四国より少し小さな島。島内でしかも同じ西ネグロス州(約7900平方キロ、兵庫県よりやや小さい)の中なのに、シライからカラトラバまではバスで5時間もかかる。旅客鉄道もないし高速道路も整備されていないので仕方ないのですが、マニラやセブ...どころかマニラ〜関空よりも長時間。

ネルジーたち三姉妹は、今朝3時発の夜行バスで、この近くて遠い実家に帰って行きました。目的は選挙の投票。フィリピンでは選挙のための住民登録に、かなり面倒な手続きが必要で時間もかかる。そのためか、一度登録したらそのままになることが多いらしい。家内の場合、2013年の4月に15年間の日本滞在から帰国しましたが、たまたまその翌月だった選挙には登録が間に合わず、投票できませんでした。

前回の投稿でも触れたように、投票までのプロセスにはいろいろ問題はあっても、フィリピン人の選挙を通じた国政への参加意識は、とても高い。国や自治体のリーダーは「私たちが選んだ」という思いも強いと思われます。だから「庶民の味方」を売りにして当選した、大統領エストラーダ氏の不正蓄財が発覚した2000年、市民の怒りが爆発して大統領を辞任させたのも分かる気がします。

それにしても4/30に帰省して、戻って来るのが投票翌日の5/10。丸々十日間の里帰りです。ネルジーの給料からすれば、バス代も決して安くはなく、片道5時間の旅行なのでそう頻繁に帰るわけにもいきません。投票を口実にした家族のリユニオン(再会)と言ったところなんでしょうね。


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