2019年6月17日月曜日

怪我人続出の工事現場

施主である私たち家族の一時帰国による中断などの除き、着工から2ヶ月が経過した裏庭でのゲストハウス建設。先週は大工さんたちにとって、受難の1週間となりました。

現在、作業に従事してくれているのは、総勢12名。当初、大工のリトをリーダーに5名体制で工事が始まり、1ヶ月後に増員で7名。10日前には屋根下地の鉄骨組み立てにアントニオとそのアシスタント含めてさらに3名。そして週に一回ぐらい、工事の推移に応じて配線関係のサルディとその相棒。

今回問題が起こったのは、コアメンバー7名中の2名の大工さん、ポポンとピータウ。本格的な雨季を目前にして、少しでも早く工事を進めようと参加した二人なのに、相次いで同じように足に負傷。そこから悪い菌が入ったらしく、感染症でダウン。週明け月曜日から休業となってしまいました。

ピータウは無理して火曜日から出てきたけれど、やっぱり病院へ行きますと午後から帰宅。

実は5年前の母屋建設時にも、同様に古釘を踏み抜いた大工さんが、傷を化膿させて一時お休みしたことがあります。それに懲りて、私が日に何度か現場を見回る時には、角材などから飛び出した釘を、見つける度に注意してました。それでもこういう事故が起こっちゃうんですね。

そもそもフィリピンでは、大工さんを始めとする工事作業者全般に、安全意識はあまり高くないようです。日本だったらバイトの学生でも、ヘルメットと肌の露出部を抑えた長袖長ズボンの作業服、そして足をちゃんと覆う靴の着用が常識。それに敢えて逆らうかのように、高所作業でも何でも、ノーヘル・短パン・サンダル履きの3拍子揃ってる。

しかも、労働組合なんて気の利いたものは無いし、保険に入っている大工さんなんて見たことがない。小規模でも建設業者に所属していれば、それなりの保障はあるかも知れないけれど、今回のメンバーは皆さんフリー。

実際、今年オープンした州都バコロドの大型ショッピングモール、アヤラ・セントラル・キャピタルの工事中には、かなり規模の大きな事故があったそうで、大工さん5名が亡くなったんだとか。恐ろしいことです。

さて、我が家の現場で怪我をした二人。取り敢えずは、それぞれに傷病見舞いとして1,000ペソ(2日分の日当)を手渡しました。発熱して近所のクリニックで治療して、幸いなことに今日(6月17日)月曜日には、両名とも元気に現場復帰。施主としては一安心。

ざっと4ヶ月と見積もられた工期。今でおおよそ半分が終わったところ。どうか後半は、無事故で通していただきたい。




雨上がりの現場
だいぶ家らしくなってきた佇まい

ところで経費の方は、鉄骨やら床嵩上げ用の土砂の大量購入が重なり、1週間の出費としては、今工事開始以来の最高額となりました。


錆止め塗装済みだけど
鉄骨を雨晒しにするのは抵抗あるなぁ


裏側では、外壁のモルタル塗り作業


6/10〜6/16の出費

屋根下地用鋼材、その他:42,238ペソ
コンクリートブロック、土砂:16,000ペソ
溶接ロッド:200ペソ
大工さん給料(傷病手当含む):21,300ソ

計:79,738ペソ

本日までの合計:597,305ペソ


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