2019年6月25日火曜日

屋根と床

着工以来、もうすぐ丸3ヶ月が経とうという、裏庭のゲストハウス新築工事。私たちの一時帰国やイースター休暇、選挙に伴う休業などがあって、実質的には2ヶ月半ぐらいながら、鉄骨による屋根の下地と、床の嵩上げがほぼ完了し、外観シルエットと屋内の佇まいが、素人目にも完成形を容易にイメージできるまでになりました。

屋根の形状って、一番分かりやすい「家」のアイコン要素なんですよね。壁と柱だけだと、やっぱりただの箱にしか見えません。土台の四角の上に三角が乗った途端、お馴染みの形になるから不思議なものです。

特にこの家の場合、玄関と勝手口の扉に、足元まである大きな窓が2箇所づつの合計4箇所から出入りができる間取り。さらに日本式に湯船と洗い場を設けた、離れの浴室がある関係で、軒をやや深めに1.5メートル取って、雨天でもあまり濡れずに家の周囲を歩けるようにしてます。なので、全体サイズの割には屋根が立派に見えて、ことさら「家」のシルエットを強調した感じ。



写真左、バンブーハウスの奥が浴室

さらに工事の「進んだ感」を醸し出すのは、嵩上げされた床。もちろんタイル仕上げどころか、コンクリート打ちもまだの、土砂を盛っただけの状態。それでも、視線の位置が、完成した時のレベルに達して、中から見る間取りや、窓からの眺めが変わると、ずいぶん雰囲気が出てきます。



大雨が多く、時にはくるぶしぐらいまで簡単に冠水してしまう土地柄。更地から床面までは、30センチから、場所によっては50センチ以上も。嵩上げ前は、ちょうど日本の木造家屋の床下に立っているような感じで、窓や扉が妙に上の方にあって、穴倉の底にいるみたいでした。


ちなみに、嵩上げに使う土砂は、柱のコンクート打ちに使うものや、壁塗りモルタル用の砂とは別。軽石混じりの、こちらでは「ボルカニック」と呼んでいる代物。Volcanic のことだろうと思うので、火山土、とでも訳すんでしょうか。



日本と同様に、全土が火山で形成されたような島国のフィリピン。ここネグロスに至っては、島の中央にあるカンラオン山が、時折水蒸気を上げる活火山。どこからでも採取できる火山土は、一番安い建設用の土砂だと思われます。

ここまで来ると、そろそろ考え始めるのは、仕上げ材料と建具。アルミフレームの窓と網戸は、前回と同じシライ市内のお店。タイルと塗料もだいたいの目安は付けてあります。

それもこれも、スチース瓦が屋根に乗って、雨を凌げるようにならないと、前に進めません。昨日(6月24日)月曜日に、スチール瓦のインストーラーが鉄骨を計測に来るはずが、すっぽかしてくれました。

どうやら、この6月末から7月初めにかけて辺りが、全体作業の収束に向けて、最後の山場になりそうです。


6/17〜6/23の出費

屋根下地用鋼材、その他:40,815ペソ
土砂:4,450ペソ
大工さん給料:17,300ペソ
屋根下地組み立て費用:5,500ペソ
配線作業費用:3,000ペソ

計:71,065ペソ

本日までの合計:668,370ペソ


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