2020年5月1日金曜日

商魂たくましい人たち


あっと言う間に5月に。結局、今年の4月は、新型コロナウイルス感染対策のため、封鎖に明け暮れた一ヶ月になってしまったネグロス島シライ市。

一応、今日5月1日から、封鎖は解除という形にはなったものの、ECQ(Enhanced Community Quarantine / 強化されたコミュニティ検疫)から一段緩くなった、General CQ(一般的コミュニティ検疫)になっただけで、各種の規制は残っています。

週明けの月曜日から、オフィス勤務は通常に戻り、トライシクル(オート輪タク)も走りますが、バスとジプニーは止まったまま。飲食店営業は持ち帰りと配達に限られるし、相変わらず外出は一世帯に一人。外出許可証の携帯と、マスク着用が義務付けられています。

フィリピン全体では、マニラ首都圏周辺とセブ、ダバオなど、人口の集中している地域は、大統領令で2週間ECQが延長され、5月15日まで封鎖。西ネグロスの州都バコロドがこれに含まれるため、実際のところ、バコロドの衛星都市であるシライの経済活動は、まだまだ限定的な再開に留まりそう。

そんな中でも、この苦境をビジネスチャンスに変える、商魂たくましい人たちがいます。

私の知る範囲で、目立って活発になったのが、宅配ビジネス。元々、デリバリー専門だった近所の手作りピザの店は、営業時間が短縮されたにもかかわらず大盛況。我が家でも、4月に2回利用しましたが、配達のバイクがフル回転のようで、2回目など、自分で取りに行ったぐらい。


4月25日の結婚記念日には
ピザを注文

魚や肉を、電動バイクに満載してやってくる行商のオっちゃんとは、最近すっかり顔馴染みになったし、私たちの住む宅地内で、自宅ガレージを利用して、週一の簡易市場も営業開始。要するに市場で食材をたくさん買って、値段を少し上乗せして売るだけのことながら、トライシクルが運休していた時には、重宝した人が多かったようです。

そして、以前このブログで紹介した、最近、日本からネグロスに戻って来たフィリピン女性。(ご近所の日比ハーフ姉弟)日本人のご主人は、まだしばらく日本に残り、二人の子供とシライに暮らすクリス。自宅の庭でのカフェ・レストランが、営業規制になったことにもめげず、今度は、シーフードやフルーツの宅配業務を始めました。

フィリピンでの普及率が90%以上という、フェイスブックを上手に活用して、「明日は、カニが入荷しますよ」という投稿を写真付きでタイムラインにアップ。コメント欄には「じゃぁ、1キロ持って来て」「何時ごろに伺いましょうか?」のやりとり。

ネットワークは知人・友人に限られるけど、なかなか精度の高いマーケティング。本当に商売上手ですね。私と家内も、常連客になってしまいました。



クリスから買った食材が
我が家の食卓を飾ります

また、日本に住んでいるネグロス出身の友達は、経営している英語学校が休業の間、手作りマスクを販売。こちらも、かなり注文が入っている様子。

こうして見ていると、日本での在宅勤務の普及や、ハンコ文化の見直し、学校の9月入学への移行など、長らく閉塞状況にあった社会を変えたり、固定された格差から抜け出すには、危機的な状況が、そのきっかけになることもあると気づきます。

私が以前に深く感銘を受けた、NHKスペシャル「地球大進化」という番組があります。それによると、平穏で同じ環境がずっと続くより、数億年に一度ぐらい大量絶滅がある方が、実は、生命の飛躍的な進化を促すとのこと。

例えがちょっと大袈裟になりましたが、やっぱりたまには環境の激変がないと、人間は進歩しないのかも知れませんね。


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