2020年1月15日水曜日

ご近所の日比ハーフ姉弟

「灯台下暗し」とは、よく言ったもので、同じ宅地内の歩いて10分ぐらいのところに、お母さんがフィリピン人、お父さんが日本人の日比ハーフ姉弟がいました。それも中学2年生になる私の息子と、それほど年齢の違わない小学校の高学年。

知り合ったきっかけは、これまた同じ宅地内にある、日本人向けの英語学校「アクティ・ラボ」で催されたクリスマスパーティ。以前から我が家に、アクティ・ラボの生徒さんを、ホームステイで受け入れたりしてたし、年末からは、新築のゲストハウスを使っていただいている関係で、私たち家族で参加しました。

そこに来ていたのが、この姉弟とそのお母さんクリス。私がゲストハウスを始めたのと同じ発想で、自宅の敷地に小さなカフェ・レストランを営業しているとのこと。日本から引っ越して来て、もう1年近くなんだそうで、目と鼻の先なのに全然気が付きませんでした。

シライ市の教育委員会みたいな組織である、DepED(フィリピン教育省)のシライ・ブランチに勤める家内によると、日本の学校からの転入手続きに関わり、名前だけは知ってたらしい。

本当は、息子が通う私立の小・中・高一貫校の聖テレシタ学院(STA)に入学希望だったのが、日本の転出元学校の書類の英訳が間に合わず、市街地から少し離れた、山間部の別の学校に入学。STAに日本からの生徒さんが入れば、私の耳にも届いていたでしょう。

日本にいた頃は、居酒屋で働いていたというクリス。根っから接客業が大好きらしく、自分の店を持つのが夢だったんだとか。日本語は流暢だし、フィリピーナ気質満載の明るさ。それでいて、自然な品の良さがあります。

日本暮らしの共通体験もあって、相性が良かったのか、たちまち家内と意気投合。「それじゃ一度、私のお店に遊びに来てね。」と誘われて、日曜日のミサ後にお邪魔したのが、数日前。

自宅のガレージをちょっと改装した程度で、カフェやトロトロ(簡易食堂)を始める人が多いフィリピン。営業許可がどうとか、衛生管理が云々は、あまり厳しくないこともあって、すごく気軽な感じ。そのかわり、やっつけ仕事丸出しの雑なお店が多いのも仕方ない。

ところが、クリスのお店は、相当気合の入った本格的なもの。フィリピンらしく、竹で作ったバンブーハウスながら、鉄筋コンクリートの柱を使った二階建て。仕上げもキチンとしてる。メニューは、日本仕込みのカレーに豚カツ、餃子などなど。値段は安くて、常連さんもいるそうです。



なるほど、これは英語学校の日本人生徒にもウケるでしょうね。だから、クリスマスパーティに参加してたわけだ。

そしてその翌日の月曜日。私も明るいクリスが気に入って、お子さん二人と一緒に我が家での夕食にご招待。コロッケやスパゲティサラダ、豆腐の味噌汁などを用意。嬉しいことに、三人とも美味しい美味しいと、たくさん食べてくれました。

特に12歳のお姉ちゃんは、食べ盛り。クリスが心配するほどの食欲。食べるだけでなく、なかなか聡明な子で、私の書斎に並んだ大量の日本語書籍に興味津々。それじゃ、読みたい本を貸してあげるから、週末にまたおいで。

ということで、息子に同じ日比ハーフの友達ができた...と思ったら、夕食後は、一緒に遊ぶでもなく、全員自分のスマホに集中。まったく、今時の子供やのぉ。


0 件のコメント:

コメントを投稿