2015年9月9日水曜日

早朝アクシデント

フィリピンの運転マナーは本当にひどい。車がないと生活がとても不便で仕方なくハンドル握ってますが、何度も事故を目撃してるし毎日危ないなぁと感じてました。そのうち事故に遭うんじゃないかと危惧していたら、今朝とうとうそれが現実に。

7時前、いつもと同じように子供を学校に送っていったその帰り。この時間帯は通勤に加えて子供たちが自家用車やトライシクル(輪タク)に乗って通学するので、目貫通りの学校周辺はすごい混雑になります。車は右側通行のフィリピン。右車線に寄せて右折しようとした時、私の左側から強引に進路変更してきたトライシクルが、左前方のバンパーにぶつかりました。

幸い渋滞中だったのでスピードはほとんで出ておらず、停車寸前ぐらい。ウィンカーもつけずにどんどんこっちに幅寄せしてきたので、減速して警笛ならしまくったのに、なんで止まらんかなぁ? 見れば小学校低学年の子供を3人ぐらい乗せてる。運転手は何を考えてるんだか。



すぐ道路脇に車を止めて、相手の運転手に詰め寄りました。あんまり頭にきたので咄嗟に英語もイロンゴ語も出てこず、大阪弁で怒鳴ってしまった。しかしこの運転手の兄ちゃん、逆ギレするか謝るかと思ったのに薄笑いを浮かべて何も喋りません。


最後までほとんど無言だった運転手

運良く交通整理の警官3人ぐらいの目の前だったので、あっという間に事故検証と事情聴取が始まりました。こうなるとイロンゴ語がほとんど喋れない私は、家内に来てもらうしかありません。しばらく関係者を待たせて約10分後に家内到着。


いつも思うのですが、地元での交渉ごとになると家内は頼りになりますね。いきなりブチ切れた私と違って、終始落ち着いている。しかも偶然にも担当の警察官が家内の知り合いで、一挙に場が和みました。

それと前後してトライシクルのオーナーのオバちゃんが到着。この商売、運転手がオーナーということはないようで、事故ったら交渉は全部オーナーがやるそうです。心配していた保険もちゃんと入っているとのこと。

落ち着いて見ると車のダメージのそれほどでもなく、恐らく修理費もそれほど高くなさそうです。しかしすぐ示談にするのも嫌なので、金曜日に警察署で話し合いすることになりました。この続きはまた投稿しますね。

それにしても、相手の乗客含めて誰も怪我せず済んで、本当によかった...。



2015年9月8日火曜日

結核蔓延国の憂鬱


私のフェイスブック友達で、我が家のメイド、アミーの親戚の女性。先日この人が、結核に感染していることが分かりました。しばらく前から体調が悪いと言っていて、最近仕事を休んで静養中だったのですが、まさか結核とは...。

日本でも結核患者がまた増えているという話は、何となく聞いたことがありました。調べてみると、2013年で2万人が感染し死亡者が2084名もいて、日本は「中蔓延国」。世界レベルで見ると、結核はHIV/エイズ、マラリアと並ぶ世界三大感染症のひとつ。そして私たち家族の住むフィリピンは世界8位の結核蔓延国なんだそうです。

結核は、きちんと治療すれば治らない病気ではないのですが、最低でも半年程度は投薬治療が必要で、治る前に止めてしまうと菌に耐性ができてしまって、同じ薬は効かなくなるという厄介な性質。フィリピンでは栄養不足、薬品不足、不十分な知識などから家族で感染してしまう例が多く、死因の6位を占めるほど。特に貧困層に蔓延する傾向が高い。

私の家族は私も含めてBCG接種をすでに受けています。しかし絶対に感染しないと保証されたわけでもないそうですね。フィリピンでは結核に対する無知や偏見が横行していて、いまだに不治の病と信じている人もいる。そのため患者に対する根強い差別があるとのこと。

それとなくアミーに聞いてみたところ、やっぱり喘息だと思っていました。結核であることは隠しておきたいらしい。困ったことですね。こうして隠しているうちに周囲に感染を広げてしまうのか...。

さらに恐ろしいことに、この人は近所で活動している日本のNGOの事務所で働いていました。結核患者が出たというのに、このNGOではスタッフの検診もまったくせず放置して、今まで通りに日本からの高校生や大学生を、研修生として受け入れているそうです。

それでなくても結核蔓延国とされているフィリピン。日本人が感染拡大を手助けするような真似をするとは、まったく信じられません。


2015年9月7日月曜日

20畳敷のダイニング

雨漏り防止のための2階ベランダへの屋根敷設が終わって2週間。皮肉なことにまだ本格的な大雨は降っていません。時折、熱帯特有の強い夕立ちはありますが、数日降り続くような雨はまだ。しかしこの屋根、予想外の効果がありました。



ベランダ自体の広さは何も変わっていないのに、工事の後はなんだかずいぶん広くなったよう。屋根を付けると視界が狭まって解放感がなくなり、狭っ苦しくなるとばかり思ったんですけどね。これは意外。

周囲に壁まで作ったわけではないので、まったく暗さもなく、そこから見える景色が横長のワイドスクリーン状に切り取られて見えるので、印象として広々と見えます。また、テーブルや椅子、扇風機などを置くと、比較対象ができてさらに広く感じる。不思議なものですね。

そして雨の時より晴天時に屋根の効果が発揮されてます。これは建てる前から分かってるやろ〜という話ですが、常夏のフィリピンでは日当たりの良さはちっともメリットではない。バーベキューには最適っ!などと思ってたのに、実際には曇っていても暑くて、とても落ち着いて飲み食いなどできる環境ではありませんでした。ならば夜はというと、解放的過ぎて周囲から丸見えで、これも落ち着かない。

日差しが遮られて、風通しいの良い空間になって、ようやく当初の狙い通りに。20畳敷ほどのダイニングルームを増築したようなものですね。(当初12畳ぐらいかと思い計り直したら32平米、約20畳でした。)こうなると根っからの嬉しがりの関西人としては、何かと言うとここで食事をしたくなります。朝食時は朝日が気持ちいいし、来客時には七輪持ち出して早速焼肉パーティ。照明を取り付けて時々夕食も。ただ昼間はハエ、夜間は蚊が多いのがちょっと困りますけどね。これは熱帯のフィリピンでは仕方ない。


先週にはようやく念願の竹製ロッキングチェアを購入。それほど高価なものでもないのですが、ふさわしい場所がなくて買うのを躊躇してた品です。早速ベランダに置くと、あっと言う間に息子や家内に占領されてしまいました。



 暗くなると虫を求めてゲッコーも来る



2015年9月6日日曜日

美人メイド

このタイトル、完全に「釣り」ですね。すみません。本当に書きたかったのは容姿のことよりも、ウチのメイドさんの働きぶり。早いもので、我が家に新しいメイドのアミーが来てからもう2ヶ月。当初から感じてましたが、この子は実によく働く。

ネグロス島の山間部で生まれ育ち、実家の周囲で野菜を育てていたというアミー。300平米ある裏庭で、家内が植えた茄子やオクラ、パパイヤの世話はお手の物。一番たいへんだった芝生の手入れも、暇さえあれば早朝から大きなハサミでチョキチョキやってる。これ、暑いし腰痛くなるし重労働なんですよ。

家事の定番、掃除に洗濯は当然のごとくテキパキ。特に数日に一度は自分の判断で大掃除。大きな靴箱動かしたり、日本にいる時に家内が買いまくったコーヒーカップがたくさん入った食器棚も、丁寧に中身を取り出してピカピカ。揚げ物や炒め物ですぐに汚れるガスコンロも、しょっちゅう雑巾掛けしてくれる。

つい最近では洗車を頼んでみたら、タイヤもホイールも手洗いしてくれてました。洗車以外は全部自発的に気がついてやってくれるのがすごい。幼い弟や妹たちの世話をしていた長女のアミー。毎朝5時半には起きてたそうです。今頃お母さんは不便に思ってることでしょう。


唯一の弱点は料理。幸運にもこの家の亭主(つまり私)は料理好きで、自分でなんでもやってしまうので、この点は無理して不得意なことをやらずに済んでいます。

メイドさんについては、苦労してる日本人の話をよく聞きます。ロクに仕事せずにテレビばっかり見てるとか、ちょっと叱るとヘソを曲げてしまうとか...。だからフィリピン人は怠け者なんだと決め付けてしまうこともあるようですね。

でも私の知る限り、家内の友達や親戚の家で会ったことのあるメイドさんは、みんな人柄も良く働き者ばかり。アミーを紹介してくれた叔母さん自身もメイドさんで、これまたよく働く。初代メイドのカトリーナも決して怠け者ではありませんでした。ただ彼女は無断外泊が多すぎて、家内を怒らせてしまいましたけど。

で、やっと本題なんですが...アミーはバランガイの美人コンテストに出るほどの容姿。苗字が「モンテルデ」なのでスペインの血が入ってるんでしょうね。正統派のメスティーソ美人。日本人のお客さんが「まるでモデルさんみたい」と評したほど、手足がすらりとしたスレンダーボディ。

というのを実は最近意識し始めました。なんでかというと偶然フェイスブックでアミーのアカウントを見つけたのですが、プロフィールにコンテストに出た時の写真を使ってたんですよ。最初はアミーだと気付きませでした。メイクと衣装で女はここまで化けるのか? メイドなんかしなくても、他にいくらでも就職先が見つかりそうな気がするぞ。

そこへ行くと家内はさすがに手厳しい。時々アミーと笑いながら話をしても、用事を言いつけるときの口調は馴れを許さない毅然さですね。これはとても真似できません。


2015年9月5日土曜日

テレビの影響力


日本時間の9月4日夜に日本のテレビで、私たちの住むネグロス島を取り上げた番組が放送されたそうですね。急にこのブログのアクセス数がいつもの倍以上に跳ね上がったので、何が起こったのかと思いました。その後、複数のフェイスブック友達が放送について投稿していたので、原因が判明。

早速ユーチューブに全編がアップされていて、私も少し見てみましたが正直がっかり。以前からこの手のドキュメンタリー風バラエティ番組は、ヤラセが多いと聞いてました。ある海外在住の友人は取材を受けたものの、あまりに現実と異なる内容を強要されて出演を断ったことがあるそうです。

この番組、フィリピンのすごい辺鄙な村に、日本人女性が嫁いだという内容なんですが、肝心の売り文句にしている部分が現実と異なっている。まぁニュース番組ではないし、細かいところが多少事実と食い違っていても誰にも迷惑はかからないし、目くじら立てる方が大人気ないということなのか。

よく言われるように、現地で撮影をする以前に脚本のようなものが出来上がっていて、作り手が考えたシナリオに沿って「素材」を集めて編集してるとしか思えません。限られた予算と時間の中では、行ってみなければ番組にできるかどうか分からない、などというリスクは取れないから当然なんでしょうけど。

しかし日本ではテレビ離れが進んでいると言われて久しいけれど、やっぱりテレビの影響力はまだまだ大きんですね。


2015年9月4日金曜日

月収12,700円


貧困が社会問題とされるフィリピン。その中でも人口の数パーセントの地主に富が集中しているネグロス島は、特に貧富の差が激しいと言われます。四国よりやや小さいネグロス島の、西半分を占める西ネグロス州。その中核都市シライの市街地に住んでいると、確かに裕福な感じの人は少ないし子供の物乞いがいたりしますが、例えば昔インドのデリーやムンバイで見たような絶望的な貧困に比べるとずっとマシだと思ってました。

ところが先日、ネグロス島で活動する日本のNGOスタッフから教えてもらったところによると、シライ市民の収入調査の結果、全所帯の7割以上が月収5000ペソ(約12,700円)以下だったそうです。一人当たりではなく一所帯。平均なので家族構成はさまざまでしょうが、低所得者ほど子沢山の傾向は傍目でも顕著。恐らく4人とか5人とか子供を抱えている所帯でこの収入なんでしょうね。

フィリピンで生活してないと、5000ペソってどのぐらいなのかピンとこないと思います。ザックリした感じ、食材や衣服などの日用必需品を買ってるだけだと1000ペソが1万円札の使い勝手。そうすると日本的な感覚では5万円程度になるでしょうか。それで家族全員養うとなると、フィリピンでも相当厳しい。当然貯金はできない。

住む場所となるともっと厳しくて、2〜3LDKで50平米ぐらいの家を借りると5000ペソぐらい軽く吹き飛ぶ。そして意外にも高額になるのが電気代。かなり慎ましい生活をしている義弟宅でも、家族5人で月2000〜3000ペソも払ってるそうです。

こちらでは公立ならば高校まで学校は無料。しかし制服や校内での食事は有償なので、子供が何人もいたらちょっとツラい。毎日全教科の授業があり重い教科書を全部持っていくため、徒歩通学は難しい。輪タクに乗ると一日20ペソ(約50円)はどうしても必要です。すると通学だけで一人月400ペソ。通えなくなって小学校を辞めてしまう子供がいるというのも頷けますね。

我が家のメイドさんの月給は2500ペソ。常々安いな〜と感じてましたが、住み込みで部屋代も食費も光熱費も不要なのだから、それほど安いわけでもないと思い直しました。


18歳はもう大人?


このところ日本から伝わってくるニュースには「何じゃそりゃ?」と首を傾げたくなるものが多い。特に先月はオリンピックや安保法案など、実に騒々しかった。そのドサクサに紛れて...というわけでもないんでしょうけど、飲酒・喫煙を法的に認める年齢の下限を18歳以上にする件が話題に。法案ではなく、与党内での「提言」ですが、案の定あちこちから異論が出ているようですね。

選挙権を18歳以上に与えるんだから、大人扱いしよう。大人だったら酒もタバコも馬券もOK。そういう理屈なのか? 私がその年齢だった頃を思い起こすに、まだまだ子供っぽくて、とても大人とは言えませんでした。やっぱり最低でも自分の食い扶持を自分で何とかしてないと、大人の自覚は生じないような気がします。

フィリピンでの成人年齢はどうなっているかと言うと、少し前まで男女で違ってたらしい。男21歳、女18歳。その名残で日本の成人式のお祝いに近い「デビュー・パーティ」は、男女それぞれ昔の成人年齢の誕生日にします。(誰でもするわけではない。)因みにこちらでデビューは「デブ」と発音します。初めて聞いた時は、何のことかと思いました。

今では男女とも18歳で大人の仲間入り。ただし結婚や就職は21歳になるまで親の許可が必要。実態は結婚どころか16歳ぐらいで妊娠しちゃったとか、父親になってしもたなんてよく聞きますけどね。

まぁ親になる年齢は別としても、フィリピンでは大学の進学率は低いし、高校や、場合によっては小学校卒業してすぐに家計を助けるために働くのは珍しくない。大人並みの義務を要求するのなら、権利も含めて大人扱いしてやらないと不公平。我が家のメイドさんもまだ18歳なのに、ちゃんと働いて実家に仕送りしてます。

いつまでも子供でいたい「ピーターパン・シンドローム」という精神状態もありますが、一般的に子供は背伸びして大人扱いしてもらいたがるもの。でも、社会全体として子供が実年齢よりも早く大人になることを求められるのは、あまり幸せな状況とは思えません。フィリピンと日本、二つの社会を身近に見て、そんなことを感じます。