2018年9月23日日曜日

ネグロスで聴く交響詩ウルトラセブン


「私的フィリピン美女図鑑」で、ウルトラ警備隊の女性隊員を描いて投稿したのが、7月1日。かれこれ3ヶ月も前になります。それ以来、頭の中でウルトラセブンのテーマ曲が脳内無限ループ状態。料理しながら「は〜るかな、ほしが〜」と歌って、メイドのライラに「?」な顔されたり。


私と年齢の近い、現在50代から40代後半ぐらいの人なら、この気分は共有できるはず。フィリピンでは自転車に乗っていて雨が降ってきたら、シャツを「ジャミラ」状態にすると言ったら、そのビジュアルを思い浮かべることができる。つまり、ウルトラマンやウルトラセブンを、刷り込まれて育った世代。



出典:ミックスじゅーちゅ

ジャミラとは、ウルトラマンに登場する怪獣。子供の頃には、その独特の形態を真似して、シャツをちゃんと着ずに顔だけ出す「ジャミラごっこ」をしたものです。母に「シャツが伸びる」と、叱られたものでした。

それはさて置き、昔見た特撮・アニメの曲が、耳について離れなくなるのは、よくあること。ただ、今回は妙にしつこく続くもので、つい魔が差してiTunesで「ウルトラセブン」を検索してしまった。するとあるんですよ、「交響詩ウルトラセブン」なる曲が。オリジナルスコアを書いた冬木透さんが、編曲・指揮をされた「冬木透 CONDUT ウルトラセブン」という、2009年収録のコンサートをアルバム化したもの。


出典:Amazon

実はこの曲については、ずっと前から知ってました。1979年にレコードで発売された、交響詩ウルトラマンとのカップリング。これって、宇宙戦艦ヤマトのBGMをベースに作られた、宮川泰さん作曲の「交響詩 宇宙戦艦ヤマト」の大ヒットを受けたもの。ただ当時、中学生だった私にも、さすがに二番煎じの感じがしたのと、ヤマトの方を買ってしまって、立て続けにLPレコードを買うほどお小遣いもなく、購入には至らず。

それが40年の時を経て、しかもフィリピンに住んでいるのに、大人買いをしてしまいました。インターネットの威力、恐るべし。

ステレオでウルトラセブンの音楽を聴くなんて、小学生の頃に買ってもらった、ソノシート以来じゃないでしょうか。改めて気づいたのは、元々フルオーケストラで作曲・演奏されたものだったということ。無理にオーケストレーションしたのではないから、昔聴いたイメージそのまんまなのに、ちっとも貧相ではなく、むしろ驚くほどのクオリティアップ。

特に冒頭。暗くミステリアスなオープニングから、懐かしい「ウルトラセブン」の題字が現れるシーンの伴奏に続き、ホルンによるファンファーレも高らかに響く「セブン・セブン・セブン」の旋律。これは泣きまっせ、ほんま。



ライブ音源なので、拍手やら歓声も入ってますが、私としては全然気になりません。逆にウルトラセブンの歌に観客が手拍子していたり、終わりに「ブラボー!」の叫び声が聞こえると、もう共感の嵐。たぶん私と同世代のオっちゃんやオバちゃんなんでしょう。

子供の頃に興奮して聴いたという共通体験がなければ、何がいいのやら分からん内容。周囲にほとんど家がないのと、騒がしい音楽にはきわめて寛容なフィリピンにいるのをいいことに、窓を開けて大音量でウルトラセブンの世界を満喫。たまたま家の前を歩いていた人には、まったく理解不能だったと思われます。

ウルトラセブンなくて、ボルテスⅤ(ファイブ)の歌だったら、一緒に歌う人が現れたかもしれませんけどね。


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