2018年9月8日土曜日

シライのお宿は旧富豪邸



観光や英語学習が目的で、ネグロス島に来る日本人は、近年増えてきたと思います。そういう人たちでも、大抵は東西ネグロスの州都、バコロドやドゥマゲテなど、リゾートから近く、英語学校、ホテルやショッピングモールがあって、便利なところに滞在するケースがほとんど。

おそらく、日本で知られた名所旧蹟、リゾートのないシライにわざわざ宿泊しようとは思わないし、そもそもシライの名前すら知らない。

たまたま結婚した相手の故郷が、ここシライだった縁で、20年前にこの地を訪れた私。移住して早5年。住み心地はきわめて良好ながら、ここを見るためだけに、日本から渡航することを勧めようとは思いません。

それでも、白いビーチが美しいランタワンや、日本人が設計した露天風呂を擁する、温泉リゾートのマンブカルで楽しんだ後、ちょっと一息入れるために、空港から至近距離のシライ(バコロド空港は、シライ市内にあります)で1〜2泊は、悪くない選択。

マニラ・セブはもちろん、地方都市バコロドに比べても、格段に人や車が少なくのんびりした街の佇まい。徒歩で見て回れる範囲内に、スペイン植民地時代から残る教会や建物、創業100年を誇るカフェ・レストランもあり、帰国前に丸1日程度、ゆったりした時間を過ごせたら、旅全体の印象がずいぶんと豊かになると思います。(2日以上いても、飽きるでしょうけど)

そんな旅行者に打って付けの宿を見つけました。
元々一般の住宅として、1938年(昭和13年)に建てられた、ジャーマン・ウンソンという富豪の邸宅。家内曰く、「ジャーマン」はファーストネームで、ドイツ系だったわけではなく、おそらくスペイン系のメスティーソ(混血)。その旧ジャーマン・ウンソン邸が、つい最近の2016年から、宿泊施設として一般公開を開始。

恥ずかしながら、お膝下の私がそれを知ったのが、数か月前。たまたま我が家の近所に開校した、日本人向け英語学校。その生徒さん向けの臨時宿舎として時々使っていることから、そんな宿がシライにできたと教えてもらった次第。先月から、私の姪っ子が、その学校でお世話になっている関係で、先日、その内部を見せてもらいました。

想像以上に保存状態は良く、メンテナンスも行き届いてる様子。戦前に流行ったというスペイン風建築。昔ながらの家具調度が残されていて、なかなかいい雰囲気です。食事は朝のみのサービスながら、台所も使えて自炊可能。お湯のシャワー完備だし、何より市の中心部という立地。レストランやカフェ、コンビニも徒歩10分以内という便利さ。






気になる宿泊料金は、フェイスブック内のホームページによると、一部屋一泊で、2000〜2500ペソ。(4500〜5200円程度)シライ市内にしては、かなり高額ながら、クオリティを考慮すればなかなかリーズナブル。部屋数は全部で4つ。

これなら、私が家族で泊まりたいぐらい。ただ、家内に提案したら、自分が生まれて、今住んでいるシライで、お金を払って泊まるなんてもったいないと、言下に却下されてしまいました。まぁ私だって、尼崎の実家から歩いていける場所に宿泊しようとは、思わないでしょうね。

ということで、もしネグロスに出かける方で、日程に多少の余裕があれば、宿泊を検討してみる価値はありますよ。



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