2018年9月17日月曜日

オンポンとオンピン

今日は、少し遅くまで残って、夕食の用意をしてくれた我が家のメイド、ライラおばさん。魚スープを料理しながらイロンゴ語でお喋り中、家内がエ〜と素っ頓狂な声。

一体、何の話からと思ったら、ライラの親戚が双子の男と子を出産。その二人に「オンポン Ompong 」「オンピン Omping」と名付けちゃったんだそうです。出産当日の先週土曜日に、22号台風オンポン(Ompong/フィリピン名)が、フィリピンに上陸したから。同じ話を、もし日本語でツィートしたら、不謹慎だと大炎上間違い無し。

フィリピンでは、日本でも採用されている通し番号や、各国持ち回りの国際名とは別に、フィリピンの観測担当領域に入った台風や熱帯低気圧に、独自名/パガサ・ネーム(PAGASA フィリピン気象庁の略称)を付けるのが習わし。今回の22号(国際名マンクット)は、フィリピンではオンポンと命名。

これは事前に、アルファベット順の名前が用意されていて、今年2018年のリストは、以下のようなもの。


出典:Rappler

人の名前を付ける決まりなんだそうで、こういうのが4セット。つまり4年毎に同じ名前が巡ってきます。ただし、2013年のスーパー台風ヨランダや、今回のオンポンのように、甚大な被害を出したものは、それ以降の使い回しは控える。

それにしても、私の義母ヨランダのように、偶然台風の名前になってしまうことはあっても、わざわざ多数の死者を出した台風と、同じ名前を我が子に付けるって、ちょっと理解できない感覚ですね。ニックネームと言ってましたが、家族や親戚、友達は、間違いなく本名よりもニックネームを多用するフィリピン。

ちなみに、こういうミーハーな名付け方って、実は私たち夫婦にも身に覚えがないでもない。もちろん台風の名前ではないけれど、一人息子のケン。家内は歌手の平井堅さんのファンで、私のヒーローは、俳優の高倉健さんに、緒形拳さん。この3人のケンさんにあやかりました。(漢字は違いますよ)

ただ好きな有名人の名前というだけでなく、日本でもフィリピンでも、違和感がないようにとの配慮もありましたけどね。

さらに、今日まで4週間、我が家に滞在していた姪っ子の名前がミナミ。これはその父(私の弟)が、あだち充さん原作の人気コミック「タッチ」に登場する女の子「南」の大ファンだったから。当のミナミ嬢は、従弟のケンの命名も同じような経緯だと知って、「揃いも揃って、なんちゅう兄弟や」と呆れておりました。


「タッチ」の浅倉南


0 件のコメント:

コメントを投稿