2018年9月5日水曜日

日本・フィリピン 安否の逆転


今年は日本、特に私の実家がある関西圏は、自然災害の当たり年なんでしょうか。6月の大阪府北部の地震、7月の豪雨、そして例年にも増して、厳しい暑さに見舞われたかと思ったら、9月に入った途端に、今度は25年ぶりという強い台風の直撃。

たった3ヶ月の間に、阪急電車が3回も止まるなんて、信じられません。しかも今回は、両親や友達が多く住む、生まれ故郷の兵庫県・尼崎が24時間に及ぶ停電に見舞われたとのこと。つい先ほど(9/5 正午頃)、やっと友人のフェイスブック投稿を通じて、電気の復旧を知りました。場所によっては、まだ数日停電が続くようで、暑さも戻って、さぞかし大変だろうと思います。

それにしても、台風通過前後の、ネット上にアップされた写真や動画は、すごかった。屋根瓦が木の葉のように舞うのは、まるで往年の東宝・特撮映画「空の大怪獣ラドン」のワン・シーンのよう。あれが、大阪やその周辺で現実に起こるとは。

関西空港が一部水没したり、連絡橋にタンカーがぶつかったりというのも驚きました。最新の建築技術を駆使して造られた空港が、高潮で使用不能。最大風速・進路など、今回とよく似た、ジェーン台風(昭和25年/カテゴリー3)や、第2室戸台風(昭和36年/カテゴリー5・スーパー台風)の前例があり、その時も、大阪や尼崎市内で高潮による甚大な被害が出ました。

昨日の21号台風は、最低気圧や最大風速では、第2室戸台風よりやや劣るとは言え、近年稀に見る強さのスーパー台風。大阪湾での最高潮位は、第2室戸の293センチを超え、329センチを記録。これだけを見ると、25年どころか、50年に一度の大災害だったんですね。

スーパー台風と言えば、5年前の2013年、私の住むフィリピン・ネグロス島を含む、ビサヤ地方を横断し、上陸地点のレイテ島タクロバンでの高潮被害などで、6000名を超える死者を出した、30号台風ヨランダ(フィリピン名)が、記憶に生々しい。

ここシライ市内でも、今まで経験したことのない強風が吹き荒れ、丸二日間の停電。あれと同様のことが、関西の都市部で起こったわけですね。それは、恐ろしかったでしょう。

フィリピンに移住したら、自然災害は多いし、内乱が起こるほど治安は悪い。さぞかし、日本の家族や友達から、しょっちゅう安否確認されるかと思ってました。ところがここ最近は、安否の逆転現象。ネグロスでNHKワールドの映像を見ながら、毎月のように気を揉むことになるとは、想像もしませんでした。

間の悪いことに今、ちょうど夏休みを利用して、シライ市内にはたくさんの若い日本人の方が滞在中。関空利用の場合、帰国のスケジュールに影響が出そうです。1日も早い復旧を祈ります。


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