2020年6月14日日曜日

本気でプロの家庭教師


先週、新しいイロンゴ語(西ネグロスの方言)の家庭教師、24歳のアン嬢を紹介してもらい、昨日の土曜日が、初めての授業となりました。週一回、朝9時から2時間は、約1年半前からのスタイルと同様ながら、先生が変わると、これほど内容も変わるものかと、驚いた次第。

先代の家庭教師二人、そして今回のアンは、全員20代の半ばで同世代。ネグロスで大学を出て、教員資格があるところまで同じなのに、教職に向かう姿勢が、教育実習中の大学生とプロの教師ほど違う。

最初の二人しか知らない時は、別段不満はなく、まぁこんなもんだろうと思ってました。時間はちゃんと守るし、お願いしたことは準備してくる。授業中の態度も、明るく真面目。

今にして振り返ってみると、二人とも、お願いしたことしかしなかったのは事実。まぁ、先代の二人にしてみれば、元々、日本人向けの英語学校で、1〜2年程度の経験があっただけで、自分でカリキュラムを考案する立場でもなかった。

そんな二人が、教科書どころか辞書も満足にないイロンゴ語を、英語すら少々怪しい、還暦間近のオっさんに教えようと言うのだから、ただの「茶飲み話」になったのも仕方がない。

それに輪をかけて、週一回若い女性と話をするだけで、変な充実感があった私でしたからね。正直なところ、語学力がそれほど伸びなくても、楽しければいいかと思っていました。教えてもらった事の復習も、ほとんどしなかった。これでは家内が「ただの遊び」と評したのも、もっともです。

ところがアンは、最初の授業の前から「宿題」を送ってきました。これは私が過去の反省に立って、事前にフェイスブックのメッセンジャーで「この文章は、イロンゴ語で何て言うの?」との事前質問に答えたものながら、感心なことに、きちんとワードで文書化して、宿題と呼べる内容に仕立ててくれました。




ここまで本気の姿勢を見せられたら、いい加減な態度で授業に臨むわけにはいきません。送られてきた20ほどのセンテンスを、何度も書いたり声に出して読んだり。それ相応の準備をすれば、授業内容が引き締まるのも道理。次回は簡単なテストを用意してくるそうです。

ちなみに、そのセンテンスは、まさに実践的で、メイドのライラに日々の家事をお願いするもの。「この野菜を切って」「卵を茹でて殻を剥いて」「トイレの掃除をして」「庭の雑草を抜いて」等々。以前に習ったことでも、復習をしなかったから、一瞬で頭から蒸発していました。

さすがに、真面目に反復練習すると、固くなったオっさんの頭でも、ある程度は覚えられるもの。こうなったらライラや家内に喋ってみたくなるのは、嬉しがりの関西人としては当然です。図らずも、たった1週間ですが、学習〜記憶〜実践〜定着の流れが完成。

考えてみれば、先代の二人とアンの差は、現役の高校教師であるだけでなく、一人暮らしで親兄弟に仕送りするブレッド・ウィナー(一家の大黒柱)と、生活費の心配なしに実家から通うお嬢さんの違いなのかも知れません。

私は、無闇に苦労する方がいいとは、全然思わない。「若い頃の苦労は買ってでもしろ」なんてナンセンスだと考えています。ただ、ハングリー精神の有無は、人によっては、仕事に対する姿勢を変えるらしい。

フィリピン人でも日本人でも、貧しいから真面目に頑張るとは限らないし、苦労し過ぎて性格が歪んだような人も見てきました。アンの場合、決して楽ではない状況を、ポジティブな力にうまく昇華させたケースなんでしょう。

ということで、授業料は少し高めに設定して、家内がアンを見る目も、ずいぶんと好意的。さて、すっかりケチがついてしまった2020年を、後半で一気に立て直す勢いで、新しい先生と一緒に、イロンゴ語学習に励みたいと思います。


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