2020年6月19日金曜日
停電多発のネグロス中央電力
相いも変わらず、停電が日常茶飯事のフィリピン・ネグロス島。聞くところによると、マニラ首都圏やセブ周辺では、昔に比べると電力の供給はずいぶん安定してきたとのこと。ここ何年かは景気も良くなったし、シライ市内の電力会社の事務所を改装したり。そんなに余裕があるのなら、せめてマニラ並みにならないものか。
私が住む付近を管轄しているのは、ネグロス中央電力(通称CENECO / セネコ)。この投稿をするに当たって調べてみたら、その地域は意外と狭いらしく、ここシライと、州都バコロド市、シライとバコロドの間にあるタリサイ市、そしてバコロドの南に位置するバゴ市。
いわゆる「メトロ・バコロド」と呼ばれる、西ネグロス州の中心地とその周辺のみで、人口はせいぜい100万人というところでしょうか。移住当初は、関西電力が関西地方全体にサービスを提供しているように、ネグロス全島をカバーしてるのかと思ってました。
停電は日常茶飯事と書きましたが、それでも調子のいい時は、1ヶ月以上、無停電の時もある。まぁ、たまに週末の朝から夕方まで、メンテナンスのためのエリア毎の計画停電はあるものの、事前に通告があるので、バコロドのショッピングモールへ行ったりして、それなりの対応はできます。
ところが、ここ何週間か、計画外の、それも3時間〜4時間に及ぶような長時間停電が急増。数日おきとか二日続けてのこともあるし、一昨日など、同じ日に3回も電気が止まった。おかしいなぁ。例年ならば、暑さの厳しい4〜5月に停電が多く、雨季の始まる6月以降は、落ち着くはずなんですけど。
今年の場合、ひょっとしてコロナ騒ぎが何らかの影響を与えているのかも知れません。とは言え、停電が増えたのは、検疫による規制が、かなり緩和されてからのこと。
実は、この文章を書いている金曜日の午前中、朝食と出勤時間帯を狙いすましたように、朝から計画外停電が、かれこれ2時間以上続いています。最近、出番の多い我が家のディーゼル発電機が、今日も稼働中。
購入してちょうど5年の発電機。バッテリーの交換やエンジンオイルの補充など、定期的に手入れはしているものの、この頃は、4時間ぐらい連続運転するとオーバーヒート。30分程度の休憩をさせないと、動いてくれない。そろそろ本格的なオーバーホールが必要かも。
それにしても、このコロナ禍。せっかく好調だったフィリピン経済に急ブレーキがかかった状況。SNSでシェアされてた「まにら新聞」の記事によると、頼みの綱のOFW(海外フィリピン労働者)が、50万人も失職したらしい。
またアジア開発銀行が、フィリピン経済成長の見通しを、当初の2.2%から0.1%に下方修正。つまりほぼ成長が止まったんですね。つまり、税収も、まともに電気代を払う人の数も減ってしまうということ。ちなみにフィリピンの電気代が、物価の割りに、異様に高額なのは、盗電(勝手に電気を引き込んで、お金を払わない)の多さが原因とも言われています。
ということで、当分の間は、発電機の活躍が続くことになりそうですね。
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