2020年6月30日火曜日

大進化グーグル翻訳


コロナ騒ぎが始まる前のことが、昔のモノクロ写真のような印象しか残っていないのに、時間が過ぎるスピードだけが、恐ろしく早かったこの半年。もう2020年は、半分終わっちゃったんですよ。

日本はオリンピックイヤーだったし、我が家の裏庭に建てたゲストハウスでは、そろそろ夏休みのお客さんが、宿泊している頃...のはずだったんですけど。

ネットの情報によると、成田〜マニラ間のANAの定期便が復旧して、週3往復飛ぶそうなんですが、一体どんなお客さんが利用するんでしょう。少なくとも、観光や英語留学が目的の人はいないから、業務上の差し迫った用件がある人や、国際結婚や恋愛中のカップル、及びその家族、という感じでしょうか。

実は、私の83歳の母が、ここ最近、体調を崩してます。今すぐ生きるの死ぬのではないけれど、本来なら、一週間か十日ぐらいは一時帰国したいところ。とは言え、国際便には乗れても、着いてから二週間の検疫期間はあるし、第一、ネグロスからマニラまでの国内線の確保が至難。まだしばらくは無理ですね。

コロナ関係の話は、そのぐらいにして、今日の本題はグーグル翻訳
お気付きの方も多いと思われる、最近のグーグル。日本語〜英語の翻訳精度が、少し前に比べると格段に進化してます。ここ数ヶ月、このブログで英語版の投稿が多いのはそのお陰。

全部丸投げして、ノーチェックで完了とは行きませんが、あまりにも珍訳すぎて、ネット上の晒しものになっていた頃が、信じられないぐらい。ちょっとしたコツさえ掴めば、ブログの記事ぐらいならば十分実用のレベル。

私が多用する日本語の英訳の場合、そこそこ自然な英語にするには、入力する日本語の文章を英訳しやすいスタイルに改めます。省略している主語をちゃんと付け加えたり、接続詞でつないだ二文を分けて書いたり。

こういう作業をすると、日本語と英語の構造の違いを、嫌でも意識させられます。特に主語。英語式にいちいち書いたら、とてもクドくて不自然で仕方がない反面、主語を明確にすることで、誤解の余地がなくなるほど、スッキリ分かりやすく。

よくある書き方で、「...と言われています」。言っているのが私なのか誰なのか、敢えて曖昧なままにしておくこともあるでしょう。それが英語になった途端、収まりの悪い、意味不明な文章になる。

シンガーソングライターの中島みゆきさんは、ご自身のCDの歌詞カードに、日本語でしか歌ってないのに、英訳を添えておられるそうです。「あの歌は、誰に対して歌ってるんですか」みたいな質問に答えるため。(ほぼ日刊イトイ新聞「中島みゆきのつくり方」

なるほど。確かに日本語の歌詞って、普通の会話以上に省略が多い。受け取り方によっては、恋の歌にもなれば、家族の誰か、あるいは友達への思いにもなってしまうかも知れない。

考えてみれば、私の拙いブログも、中島みゆきさんの名曲も、それを書いた本人だから、正しい英訳ができる。推測による意訳じゃなくて「私がそう思って書いた」と言えますから。

とまぁ、本来は機械任せで楽をするための自動翻訳のはずが、結構な知識と時間を要することになります。それでも、一から自分でやることに比べたら、出来上がりは段違い。まずスペル確認しなくて済むのが、どんだけ助かるか。

いささか手前味噌になりますが、私の英語版ブログを読んでくれたフィリピン人の友達は、内容の面白さと英語の巧さを褒めてくれます。特に評判が良かったのは、フィリピンの求愛儀式の「ハラナ」について書いた記事。

これって、日本の読者の方からも、面白いと言ってくれる人が多かったので、オリジナルの良さは、ちゃんと伝わったということなんでしょう。英語力については八割方はグーグルさんの功績。

ということで、自動翻訳がかなり使い物になってくる時代。結局、求められるのは、何語にせよ、中身を考え出す能力なんですね。逆に言えば、それさえあれば、英訳して、日本語だけの場合の、何倍、何十倍もの数の人に、自分の考えを伝えられる可能性がある時代なわけです。やっぱりグーグルってすごいですね。


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