2015年3月1日日曜日
土地売ります
今住んでいる家を建てた分譲住宅地(こちらでは「ロット」と呼びます)を購入したのが、かれこれ10年以上前。1ロットが約150平米で、2ロット以上一括購入が条件でした。元々一面のサトウキビ畑だった所で、ほとんど島全体がサトウキビに覆われていることを考えると僅かな面積ですが、それでもざっと300ヘクタールぐらいはあるでしょうか?
フィリピンで土地を買うと言っても、知らない人は全然ピンとこないでしょうね。マニラやセブ市内のコンドミニアムならば多少はイメージできるかも知れませんが、ここはネグロス島。日本人の友人と話しても、何やらジャングルみたいな場所を適当に買ったのか?という感じでした。
もちろんここは住宅地なので、電気も水道もちゃんとあります。ケーブルテレビやインターネットのADSL回線が接続できる電話線も。ガスはボンベで買ってくるのでガス配管はありませんが、日本の宅地となんにも変わらない生活ができるレベル。
病院も学校も市場もスーパーも半径1キロ以内に全部揃っていて、さぁ日本だとこの条件で4ロット分、600平米買ったら一体いくら必要になることか。私は10年前の価格で、100万ペソ、当時のレートだとちょうど200万円ぐらいで購入しました。ちょっとした自家用車ぐらいの値段ですね。明らかに日本の感覚とは一桁以上違います。
購入した時は、これほどフィリピンが好景気になるとは思っていませんでしたが、それでも近くに空港が建設中だったりしたこともあって、仮に将来的に住まなくて売ることになっても損はしないだろうと考えて、キャッシュで支払いました。
フィリピンでは外国人名義で土地は買えないので、家内の名前。それも義母からの情報で、すぐに手付けを払わないと...ということだったので、大阪に支店があるフィリピンの銀行、メトロポリタン・バンクを通じて義父の口座に50万ペソを二回に分けて送金しました。
この話、多少ともフィリピンの事情を知っている人ならば、なんと無謀なことを?と思われるかも知れません。こんなことができるのも、私が家内やその両親に絶対的な信頼を置いているからこそ。もしこのブログを読んでいる人で、フィリピン女性と交際していて、実家に送金してほしいとなった場合は、よくよく確かめてください。実家というのが、その女性の両親だけでなく、フィリピンに残してきた夫と子供達...なんてことは、もうジョークにもしたくないぐらい、よくある話なので。
とにかく、それぐらいに即断で手に入れた土地。つまり現金があれば、フィリピンで土地を買うのはそれほど簡単だということです。本当に拍子抜けするぐらいあっさりと、私は(正確には家内は)600平米のランド・オーナーになりました。
それから10年。幸いなことにその時に買ったロットは、転売する必要もなく昨年念願のマイホームを建てることができました。それにしても10年以上経過するというのに、周囲はスカスカ。10ロットに1軒も建ってないのではないか? そして建っている家のオーナーというのが、多くは夫が外国人であるフィリピン女性。出資者だけで言うとお向かいさんが日本人(この人は会ったことがなく、もう亡くなったそうです)、4ロット隔てた東隣がアメリカ人の家が続けて2軒、そして西隣もアメリカ人。
この西隣の2ロットが先日売りに出されたようです。「ようです」と書いたのは、オーナー自身や宅地の管理者からの連絡があったからではなく、代理人(?)のようなオっちゃんが「ロット買いませんか?」と言いに来ただけ。言い値で70万ペソ、約150万円。
そのオっちゃんによると、オーナーのフィリピン人女性はアメリカ在住で、夫のリタイア後に一緒に住もうとこのロットを買ったのですが、出資者の夫と離婚してしまい急遽売りに出したとのこと。ギクっとするような話ですね。 相場からするとかなり安売りですが、こういうややこしい事情だと危なくて手を出しかねます。
ラベル:
住環境
場所:
フィリピン シライ市
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