2015年5月12日火曜日

フィリピンからの迷惑な贈り物


南太平洋からフィリピン、台湾付近を経て日本へ。日本に接近する台風は、こういう経路を辿ることが多い。今回の台風6号、アジア名「ノウル」、フィリピン名「ドドン」も典型的にこのパターン。日本に住んでいた時、我が家のお決まりのジョークが「いいなぁ、台風はビザなしで日本に来られて」でした。

このブログを書いている5月12日の深夜、台風はもう温帯低気圧になりましたが、関東地方を中心に相当な雨を降らせています。5月中旬に大雨や暴風の警報が出るというのも、あまり記憶にありません。だいたいこういう話は、夏の終わりから秋にかけてだったように思うのですけどね。

台風が来て喜ぶ人は、よほどの渇水状態にでもならない限りいないと思います。しかし、自分たちの住むネグロス島近辺には、深刻な被害がなさそうだと分かった時点で、ちょっと妙な連帯意識を感じてしまいました。

当初は「猛烈な台風」で、日本に住む友人たちがフェイスブック上で私や私の家族の心配をしてくれていました。その後台湾、沖縄、生まれ故郷の関西、関東と次々と「実況」の投稿。こうして見ると、フィリピンと日本は隣国と言ってもいいぐらい地理的な連続性を感じますね。

高校生の頃に夢中になって見ていたNHKの大河ドラマ「黄金の日々」で、市川染五郎さん(後の松本幸四郎)演じる呂宋助左衛門こと助左が、乗っていた船が難破してフィリピンに漂着するというシーンがありましたが、この距離感だと本当にそんなことがあったんだろうと思ってしまいました。


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