2016年1月21日木曜日
勘違いする日本人
在マニラ日本大使館のホームページによると、2011年10月1日現在の数字で、長期滞在者(3か月以上フィリピンに滞在)が1万2,684名。そのうち永住ビザを取得した永住者は5,018名だそうです。この中には若い人もいるでしょうけど、私の印象では若年層での永住者は、それほど多いとも思えないので、少なくとも数千人単位で私と似たような境遇の人がいると思われます。
これほどたくさんいると、日々のフィリピン暮らしをブログに書いている人も多い。私よりも滞在期間も長く、知識・経験が豊富な方々も当然いらっしゃって、ずいぶん参考にさせていただいてます。例えばマニラ在住のMさんや、隣街バコロド在住のKさん。お二人ともフィリピンやフィリピン人への感謝を忘れず、かと言って不必要に美化することもなく、良識ある投稿をされています。
ところが、時たま何か勘違いしたようなことを書いている人がいる。最近見つけたあるブログによると「フィリピン女性は、嘘つきで約束を守らず、貧乏なのにお金の使い方を知らず、感謝という言葉を知らない」んだそうです。むちゃくちゃですね。この人、奥さんはフィリピン人なのに...。よほどひどいフィリピン人としか、出会ったことがないらしい。
金さえあれば老人でも若いフィリピン人と結婚できると言う人も。こちらは日本に妻子がいるのに、単身フィリピンに移住して現地の女性と家庭を持ってるとか。別にそれは個人の自由で好きにすればいい事。しかしいくら奥さんが黙認してても、わざわざ写真付きでブログに投稿するとは、ちょっと信じられない神経ですね。
リアルで知っている人では、日本の某NGOの代表者も常識がない。同じく日本に奥さんがいるのに、NGOの現地スタッフの身内と恋仲になり、しかもまったく無関係の業務打ち合わせに同席させて、日本人からもフィリピン人からも顰蹙を買っている。これを日本から来たインターンの女子学生の前でもやっていると言うのですから、もう呆れてしまいます。
今更書くのもバカバカしいことですが、妻や夫があるのに別の異性と男女の関係になるのは、フィリピンでも決して尊敬されることではありません。ましてや金銭目的ならば、はっきりと軽蔑されます。それを指摘する人がいなかったり、英語もフィリピンの言葉も分からなかったりで気がついていないだけ。大阪弁を喋るフィリピン人の家内は、その手の日本人の愚行を耳にする度に「アホや」と吐き捨てます。
私も男ですし、もう綺麗事を言う年齢でもない。しかし、そういうことはこっそり心に秘めておくべき。見せびらかしたって、自分の値打ちが下がるだけだと思うんですけどね。
自分の周囲で見聞きした内容だけで、さもフィリピン人のすべてが分かったように悪し様に書くのは、読んでいて気分の良いものではありません。また、恥を晒すような行為を、フィリピンでは常識だと言わんばかりに吹聴するのも止めてほしいものです。
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