2016年1月21日木曜日
ダメ元借金
先日、我が家のメイドを辞めてしまったアミー。そのアミーを紹介してくれた、アミーの叔母のリタ。リタ本人も他家のメイドさんで、一昨年生まれた赤ちゃんを含めて子供が5人もいるお母さんです。
そのリタから、珍しく私にフェイスブックのメッセージが来ました。次のメイドさんの紹介を頼んでいるので、早速誰かいい人が見つかったのかと思ったら...。
「お金貸してください」
リタが働いている同じ家の使用人として働いていた旦那さんが、最近クビになって生活が苦しいとのこと。フィリピンで暮らしていると、こういうのが本当に多い。しかしリタは教育もあって流暢な英語を喋るし、金銭感覚とか常識はちゃんとある方だと思ってたんだけどなぁ。
仮に日本で、友人に借金しようとなったら、これはよほど困っていると想像します。中にはお金にだらしなくて、片っ端から知り合いにお金を借りるような人もいますが、これは稀なケース。本当にどうしようもなくなってる友人の頼みを断るのは、かなり勇気がいるでしょう。特にこちらが無理せずに用立てできる金額だった場合は、悩むところですね。断り方によっては、その後の付合いにヒビが入ることもある。
ところが陽気なフィリピン人。借金するにもそれほど深く考えない人が多いみたい。取り敢えずお金持ってそうな人に声をかけてる。私は「ダメ元借金」と呼んでます。あのリタですら、そういうフィリピン気質とは無縁ではなかった。
フィリピンで何度かお金を貸したことがありますが、返済してもらったことなし。もちろん、こちらが困るような金額を貸したことはなく、戻って来たらラッキー、返さなかったら以後は絶交というスタンス。
今回は、まだリタとは友達でいたいと思ったから敢えて断りました。日本とは逆ですね。「申し訳ないけど、金銭関係では手助けできない」と返信。そうしたら「大丈夫、問題ないよ〜」とアッケラカンと答えてきました。ん〜、問題あるから金貸して欲しかったんとちゃうんか?
やっぱり「ダメ元」だった。でも、これだったら変な罪悪感に苛まれなくて済みます。フィリピンでの人付き合いのコツは「考えすぎないこと」だと、最近悟ってきました。
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