2019年1月7日月曜日

一手間で食生活を豊かに

今日は1月7日の月曜日。日本ではオフィスも学校も、本格始動なんだろうと思います。ぬくぬくの布団から、冷たい屋外に飛び出しての出勤・登校は気合いが必要でしょうね。年末年始も余裕の真夏日、しかも風があって湿度も低めのネグロスに住んで、本当に良かったと実感する季節。

日本の皆さんには、当て付けのような書き出しになってしまった、2019年最初の投稿。昨年は、ほぼ毎日、366本も書いてしまったので、今年は1週間ゆっくりさせて頂きました。

とは言っても、毎日ゴロゴロ寝正月でもなく、親戚が集まっての元日の新年会や、1月3日から家内も子供も通常運転開始。一昨日の1月5日には、近所の日本人向け英語学校の臨時スタッフとしてシライに3週間滞在する、25歳の若者をホームステイもホスト・ファミリーとして受入れ。

そして昨夜は、その学校の経営者や生徒さんをお招きしてのプチ・日本人会などなど。ず〜っと調理担当主夫だったので、包丁の使い過ぎで、利き腕の左手がちょっと筋肉痛になっているほど。



毎年恒例となった我が家での新年会
オフィレニア一族が集合です

こんな感じで、移住後に始まった私の料理三昧生活。今日は、そんな中で気がついた、フィリピンで自炊する上で、ちょっとの手間で、日々の食生活が少しだけ豊かになりますよ、というアイデアをいくつかご紹介したいと思います。

まずはお米。

これは、マニラ在住、正真正銘の主婦の方に教えていただいた方法。日本人、特に中高年以上には、イマイチ評判の良くないフィリピンのお米。所謂インディカ米という、水分が少なく縦長な形。パサパサしてお茶碗と箸では食べにくいし、美味しくない。

もちろん炒飯やガーリックライスにすれば、それなりに美味しいし、おかずとごた混ぜにするフィリピンスタイルでは、そんなに気にもならないけれど、やっぱり毎日口にする主食なので、日本で食べ慣れたものが恋しくなる気持ちも分かります。

ならばインディカ米と餅米と混ぜればいい。言われてみれば、目からウロコのコロンブスの卵。餅米ならフィリピンの田舎にだってあるし、それほど高くもありません。この餅米を1に対して、インディカ米2程度の割合で混ぜれば、食感は、ほぼ違和感なし。

日本からの輸入モノもあるし、フィリピン、中国産のジャポニカはあっても、毎日それとなると、かなり家計を圧迫しますからねぇ。

お次は炒飯。

前述の通り炒飯は、インディカ米でも美味しく米を食べられる手軽な献立。夕食にレッチョン・マノック(鶏の丸焼き)を買って食べた、翌日のお昼にお勧めなのが、残りの鶏肉を使ったチキン・フライドライス。

レッチョン・マノックは安くて美味しい、フィリピン庶民の味。ただ、内臓と頭を除く、丸々1羽なので、どうしてもキレイに食べきれず、骨についたりして少し残ってしまいます。それを捨てずに冷蔵庫に入れておいて、メイドさんに頼んで、肉片を全部剥ぎ取って炒飯に投入。骨は犬の餌。

レッチョン・マノックは、スパイシーなタレをつけて、じっくり炭火で焼いて調理。なので肉の隅々までタレの旨味が染み込んで、塩コショウ程度の軽い味付けで、いつもの炒飯がぐっとグレードアップ。私はアルコールがダメなんですが、ビールと合いそうな気がしますね。あ、まだお昼ご飯か。

そして、フィリピンの家庭料理代表、ポーク・アドボ。

細かく刻んだニンニク、玉ねぎスライス、豚肉を酢醤油で煮込むだけのシンプルな料理。もちろん新鮮な材料で作れば、それだけで十分美味しいのですが、ここに一手間。

ポイントは豚肉を酢醤油+刻んだニンニク・生姜で漬け込んでおくこと。10分程度置いておくだけで、味が染みるし肉は軟らかくなる。我が家ではさらに野菜補充とボリュームアップの意味を込めて、少し小さめにカットしたジャガイモを一緒に煮ます。豚肉だけだと私にはちょっと油っぽ過ぎるけど、ポテトが一緒だと、日本人のお客さんにも好評。

最後に特製のクリームシチュー。

フィリピン版ビーフシチューのメヌードや、砕いたピーナッツをベースにしたカレカレなど、シチューはポピュラーなのに、なぜかこちらでは見たことがないクリームシチュー。ホワイトソースを使った料理は人気で、カレーなら日本製のバーモントやゴールデン、ジャワなどのお馴染みブランドが入手できても、クリームシチューのルーは置いてませんね。

ペシャメルソースを、一から作ってもいいんですが、それだと一手間どころではなくなります。そこで私が使うのは、キャンベルの缶入りポタージュスープ。フィリピンのスーパーでも普通に売っているキャンベルのマッシュルームスープを二缶。

肉と野菜を軟らかくなるまでお湯で煮込でから、スープ缶の中身とココナツミルク半カップ、生卵を混ぜてお鍋に。焦げ付かないようにオタマで5分ほど撹拌したら、日本のルーで作るのとまったく遜色がない、クリームシチューの出来上がり。ちなみにブロッコリーやマッシュルームもあるので、具材には困りません。

唯一の難点は、年中暑いフィリピンなので、シチューで温まる必要がないことぐらいでしょうか。

ということで、フィリピン在住の主婦・主夫の皆さま。それぐらいは先刻承知だぜ、と言われるかも知れませんが、もしご存知なかったら、ぜひお試しくださいませ。

それでは、今年もよろしくお願いします。


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