2019年5月2日木曜日

積むぞブロック、フィリピンの大工


狂犬病の予防接種やら、日本の改元の話題を投稿している間も、裏庭でのゲストハウス建設は、順調に推移しております。先週後半辺りからは、フィリピン的家作りのハイライトとも云うべき、ブロック積みが急ピッチ。

日本で鉄筋コンクリートの施工って、あんまりよく知らないんですが、普通は、壁もパネルで囲って、柱や梁と一緒にコンクリート打ちしませんでしたっけ? 一般住宅の壁で、ブロック積むやり方は、あんまり見た記憶がありません。

まぁ、日本での施工方法はともかく、フィリピンで家を建てるとなると、鉄筋コンクリートで柱や梁を作り、壁はブロックが一般的なようです。第二次大戦前などの古い住居では、一階をコンクリート、二階を木造、というスタイルも残っているものの、これらは、すべて、大金持ちの豪邸や商業建築。作りがしっかりしていて、手入れも行き届いているからでしょう。

もしネグロスで、日本式に木造建築作ったら、まず大部分は、シロアリにやられること間違いなし。材木への薬品塗布で何年かは凌いでも、年中、高湿・高温なので、結局は10年かそこらで、建て替えを余儀なくされそう。

前回、母屋建設の時と同じく、ブロック積みになった途端、大工さんが生き生きしているように見えます。作業もぐんとスピードアップで、100〜200個単位で購入するブロックが、すごい勢いで減って行く。袋詰めのセメントも同様です。

機嫌よく仕事をしてくれるのはいいけれど、相変わらずブロックの積み方は雑ですね。今回雇った大工さんが、特別に下手なわけではなく、他の現場でも似たようなもの。どうせ最後にはセメントで塗り込めてしまうので、丁寧にやっても無駄、ということなのか。

この時期になると、施主 兼 現場監督として気を付けるのは、窓や扉の位置確認。あんまり考えずに、どんどん作業を進めるもんだから、下手をすると、窓のない監獄のような家になってしまう。ここ何日かで、数カ所の間違いを指摘しました。

そんな荒削りな仕事振りでも、壁で区切られると、素人目にも間取りがはっきりしてきます。さすがに図面を書いた本人である私は、だいたい予想していた通りとは言え、このタイミングで、家内に確認を取るのは、重要なプロセス。

よくあるんですよね、図面で納得していても、現物ができてくると、「思ってたより狭い」とか「こんな筈じゃなかった」なんてのが。この段階で、間取りの根本的な変更は無理でも、内装が進む前なら、それほどの手間とお金をかけず、多少、壁や扉の位置を動かすことも、できない相談ではない。

その点、今回のように、大工さんを直雇いなら、かなり融通が効きます。建設業者に丸投げ・先払いの「パッキャオ方式」だと、大揉めになるかも。タチの悪い相手なら、とんでもない額の追加請求とかもありそう。

ちなみにこのゲストハウス、以前にも書いたように、間取りは、私が生まれた時から30歳過ぎまで住んだ、兵庫県尼崎市内の実家を再現したもの。夕方、大工さんが帰った後など、一人佇んで、昔の思い出に浸ったり。ここの縁側から落ちて怪我をしたとか、この柱の前で、かぁちゃんに布団叩きでシバかれたとか...。


4/27〜5/2の出費

ブロック・タイプ4(400個):4,400ペソ
ブロック・タイプ6(200個):3,600ペソ
砂(各9立米):5,850ペソ
セメント(50袋):11,100ペソ
グラインダー替え刃(30枚):330ペソ
ブロック切削用替え刃:165ペソ

大工さん給料:14,700ペソ

計:40,145ペソ

本日までの合計:259,970ペソ


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