投票日が平日でも、大統領令によって特別休日になるのがフィリピン。今年はずいぶんと直前にアナウンスがあったようです。最初から休みになるのは分かっているので、特に問題にはなっていない様子。
現在進行中の裏庭のゲストハウス建設工事。当然ながら大工さんは全員お休み。ついでにメイドのライラも同様。3年に一度の投票日には、我が家の関係者だけでなく、遠方に働きに出ている出稼ぎ者も、わざわざ住民登録されている田舎に帰るのが当たり前。海外からも投票できるシステム。
この話題になると、毎回思うのは、日本の投票率の低さとの比較。民度が低いだの、後進国だの、フィリピンを馬鹿にする日本人は多いけれど、私が見る限り、一般的なフィリピン人の方が、よっぽど民主主義の根幹を理解し、実践していると思います。
買収などの不正があったとしても、投票に行かないよりはるかにマシ。動機はどうあれ、政治に対して、能動的に関与するだけ立派なもの。
日本の場合、私が不思議でしょうがないのは、給与は低く、年金は貰えるかどうか分からない、現在の政策に一番不満を持っているはずの、20〜30代の若年層が投票しないこと。英語留学やNGOへの参加で、我が家に来てくれる学生さんに話を聞いても、政治に無関心なのがディフォルト。
それに対して、私を含む50代以上、特に年金は満額支給で、数千万円もお金を溜め込んでいるような、70代〜80代の投票率は高い。
そりゃ、候補者からすれば、投票所に来てくれる、ジジババが有利になるような公約を掲げるでしょう。いくら若者にアピールしても無駄。20年ほど前に「平成維新の会」を立ち上げた大前研一さんが、若者の未来を賭けて東京都知事選に打って出た結果、対立候補の青島幸男さんに惨敗したのも、これが原因。
こうして見ると、直接大統領を選ぶシステムも相まって、ドゥテルテさんのような、本気で大改革をやれるリーダーが、日本ではなくフィリピンから出たのも、当然のことかも知れません。だって、フィリピンは若者が多くて、みんな投票に行きますから。
今にして思えば平成時代、日本の最大の失敗は、経済的なことより、政治について語ること自体をタブー視して、若い世代に選挙の大切さ、政治参加の重要性をきちんと教えなかったことでしょうね。
ということで、大工さんが投票のために工事を休む話をメインにしようとしたのに、書いているうちに、ついカっとなってしまいました。
さて実は私、来週の水曜日から、2年ぶりの一時帰国。月曜休んで火曜だけ仕事、その後1週間、工事ストップにするつもりが、それなら火曜日も休みにしてくれとなって、今日が投票日前の仕事納めみたいなことに。再開は再来週の木曜日。
その間、他の仕事に浮気されては困るので、給料とは別に、休日手当として一人1000ペソを支給しました。休んでお金を貰えるとあって、みんな大喜び。
ブロック積みが完了に近づき
建物の存在感が出てきました。
5/5〜5/11の出費
鉄筋50本、コンクリート釘5キロ:7,015ペソ
コンクリートブロック700個、砂6立米:12,300ペソ
大工さん給料:15,050ペソ
休日手当:6,000ペソ
計:40,365ペソ
本日までの合計:359,060ペソ
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