2020年11月4日水曜日

日本からの中古ママチャリ

 ちょうどコロナ騒ぎで、外出制限が始まった頃と時を同じくして、フィリピン・ネグロス島の地方都市、シライで流行の自転車。

何度かこのブログで取り上げたように、何故か日本から輸入された中古ママチャリが大人気。中古と言っても、こっちで5,000ペソ(約1万2千円弱)もするので、そこそこ経済的に余裕のある層でないとちょっと手が届かない。

私のイロンゴ語(西ネグロスの方言)の家庭教師で、高校の先生が本業のアン嬢のサラリーが1万5千ペソ。これは少し安い方ですが、フィリピン教育省の地方オフィス勤務、日本で言えば、堂々たる国家公務員の家内ですら、月2万5千ペソ。12月だけはクリスマス手当てで給料が倍になるものの、賞与なんてものはありません。

なので、日本からの輸入自転車に乗ってるのは、かなりのステータス。また、フィリピンでも購入できる、マウンテンバイクやスポーツサイクルとはまったく異なる外見のママチャリ。スカート履いた女性でも乗りやすいし、まっすぐ背筋を伸ばしたライディング・ポーズ。バスケットやらライト、鍵までついてるなんて。

日本だと「当ったり前」の各種装備が、こっちではすごく珍しく見えます。実は私も移住に際して、日本で買った自転車を、引っ越しの荷物に入れて来たんですが、これはマウンテンバイク。バスケットはないし、前屈みで運転するタイプなので、家内にはちょっと厳しい。

そんな日本のママチャリを、義妹のジーナやその娘のジャスミンも乗ってると聞いて、満を辞して次回の入荷を待っていた家内。とうとう大枚5,000ペソを叩いて買っちゃいました。

お店に行って選ぶのかと思ったら、決め打ちの一台を軽トラの荷台に積んでの配達。カード払いなんて洒落たことはできない、ローカルビジネスなので、玄関先で自転車と交換に現金手渡し。

さて、そのママチャリ。中古には間違いないにしても、やっぱり日本市場向けの製品は作りが丈夫。若干の汚れはあるものの、値段を考えたら全然問題のない範囲。日本では見慣れた自転車で、家内も在日中は15年も乗ってましたが、こっちで見るとすごく妙な感じ。海外の観光地で浴衣姿の日本女性を見るような、とでも言いましょうか。




唯一の不具合は、ライトの入り切りするレバーを固定するネジが、紛失していたことぐらい。これは他から持ってきたネジで固定して、ハンドル周りの緩んだナットを締め直して。早速家内は、嬉しそうに近所を試験運転。



それにしても、前の所有者が使っていた頃の防犯登録ステッカーが貼りっぱなし。これが何と、私たちが最後に住んでいた福岡県のもの。お〜、君も福岡から来たんかいな〜。長旅、ご苦労さんやったの〜。

ということで、毎日サイクリングしている私と違って、週に一回ぐらいしか乗ってないみたいですが、錆びないように、大事にしてね。


0 件のコメント:

コメントを投稿