2021年2月12日金曜日

夏は来たけどメイドは来ない

 雨、雨、雨で2021年の1月が終わり、2月になってもまだ降り止まず。1日晴れたかなと見せかけて、翌朝にはまたも土砂降りで、道路がくるぶしぐらいまで冠水するフェイントまでカマされてしまったし。

フィリピンでは、そういう報道はお目にかからないけれど、たぶん、西ネグロス州では観測史上初とか、何十年に一度レベルの雨の多い1月だったんじゃないでしょうか。ここネグロス島シライ生まれの家内が、驚くぐらいですから。

永遠に続くのかというような長雨に、終止符が打たれたのは、ようやく2月3日の水曜日。まだ曇ってはいたものの、日課にしている30分ほどのサイクリングに出かけた瞬間に「これは雨季が終わった」と実感。

その理由は、数ヶ月も吹き続けていた季節風が、ピタっとやんでいたから。徒歩だったら、気持ちのいい風だ〜ってなものですが、逆風で自転車を漕いでいるとかなりの風圧。風向きも頑固なまでに一定で、いつも往路は、直線でスピードが出過ぎるくらいなのが、帰路がキツい事この上なし。

そんな「風を感じる毎日」だったので、嘘のように無風に近い状況は、ペダルに体重をかけた瞬間に分かります。

結局その日は、終日曇りがちだったものの、何日かぶりに雨は降らず、翌日の木曜日は朝から真っ青な空。午後からは、これまた久しぶりにムクムクの入道雲も姿を見せるほどの真夏っぷり。


こうなると気温は一気に上昇し、前日はでは扇風機すら不要だったのが、就寝時にはエアコンをオフタイマーで使ってしまうほど。日本だったら歌の歌詞に出てくるような、季節の変わり目の情緒なんてカケラもありません。「はい、昨日で雨季はお終〜い。今日から真夏ですよ〜。」と、アッケラカンなフィリピーナの声が聴こえてきそう。


地球の風サイトで見ても
フィリピンの周囲に強風は無し

とまぁ、いきなり真夏は来たけど、実は我が家のメイドのライラおばさんが、またもや長期欠勤のまま。年初のダブル水害で2週間休み。その後1週間働いて、今度は足を怪我してまた1週間来ない。それからやっと本調子に戻ったかと油断してたら、次は目の病気で1週間。2月の第一週には「出勤しますよ」と連絡があったのに、前述の冠水。

ライラじゃなかったら、ズル休みを疑うところですが、もう2年以上の付き合いで、ライラの真面目さはよく分かっています。仕事ぶりを見てても、手抜きはしないし、何より、中学生の子供を女手一つで育てているので、日当がないと明日のお米を買うお金にも困る生活。年初の水害では、家内が、お米や古着、僅かながら臨時の「洪水手当」も出したぐらい。

さて、メイドが不在だから、というわけでもないけれど、こんなに極端に天候が変わると、さすがに体調も芳しくない。冒頭のサイクリング同様、この1年ぐらい、しつこく続けているボイストレーニング。調子が良くないとてきめんに喉に来ます。

特に、今年に入ってから歌い始めたイタリア語のカンツォーネ。曲の終わりが、声帯の限界に挑戦するような高音を引っ張るスタイル。調子が良い時でもたいへんなのに、ちょっと寝不足だったりすると、あと少しのところで声がひっくり返ってしまう。

ということで、たまたま春節と同時に夏が来たネグロス。この週末は、ライラはよく休養を取って、私は気候に体の順応させて、機嫌良く2月後半を迎えたいものです。あ、その前に、バレンタインデーがあるな。


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