2021年2月2日火曜日

ウルトラマン vs. ボルテスV(ファイブ)

 いやぁ〜、遂に予告編が公開されましたね、シン・ウルトラマン。最初のウルトラマンをリアルタイム(1966〜67年、昭和41〜42年)で視聴していた私たちの世代には、劇場に足を運ぶつもりはなくても、無関心ではいられないでしょう。



制作総指揮と脚本を担当する庵野秀明さんは、私より二つ歳上の同世代。シン・ゴジラで、その「特撮愛」を見せつけられた私としては、いやが上にも期待が膨らみます。

ちなみに今回の短い予告編。昔のウルトラマンに胸をときめかせた怪獣少年にすれば、ネロンガとガボラ(敵役の怪獣)の選択は「お見事」としか言えません。多分、その後大量に作られた、歴代のウルトラマン・シリーズで育った若い世代にも、十分アピールできるインパクト。

そして、ほぼ時を同じくして、これまた懐かしい日本のアニメ「超電磁マシーン・ボルテスV(ファイブ)」の実写リメイク版が発表されました。何とこちらは、1978年に英語吹き替え版で大ヒットとなった、フィリピンでの製作。

オリジナルのボルテスVは、ウルトラマンから約10年後の、1977〜78年(昭和52〜53年)に放送されました。1972~74年(昭和47〜49年)の「マジンガーZ」の大成功から現在まで脈々と続く、巨大ロボットアニメの流れを汲む作品。

実は私、放送当時はもう高校生。「宇宙戦艦ヤマト」や最初の「機動戦士ガンダム」までは一生懸命見ていたものの、後追いの巨大ロボットや合体メカのアニメが多過ぎて、食傷気味。タイトルを知るのみで、本編はほとんど見た記憶がありません。

なので、フィリピンでも大人気だったと知ったのは、家内と結婚してから。家内がボルテスVの主題歌を歌ってるのを聴いて、びっくりしました。

調べてみたら、フィリピンでの最高視聴率は、58%を記録したんだとか。あまりの過熱ぶりに、時の大統領マルコスが「暴力的すぎる」「日本の軍国主義を思い出させる」と難癖をつけて、放送を打ち切らせたそうです。

マルコス政権崩壊後の1999年に、再放送でリバイバル・ブームになり、主題歌を歌った堀江美都子さんのフィリピン訪問時には、国賓待遇でした。私はこれも、つい最近まで知らなかった。

そして、先日公開されたフィリピン版ボルテスV「Voltes V Legacy」の予告編。東映からライセンスを取得し、CGによって作られた画像は圧巻の出来栄え。シン・ウルトラマンの庵野さん同様、原作への愛に満ち溢れています。


監督は、フィリピン人のマーク・レイズ(Mark Reyes)という人。1969年生まれの51歳なので、小学生の時にボルテスVを見てたんでしょうね。もうそれだけで、共感の嵐。

ということで、シン・ウルトラマンの方は、フィリピンの映画館で見られるかどうかは微妙ですが、ボルテスVは、フィリピンのテレビ局GMAで放送されます。近々、自宅のテレビで見ることができそうです。


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