2021年9月13日月曜日

メイドとチューターの受難


 早いもので、ちょっとうっかりしてたら、またブログを一週間も放置してしまいました。申し訳ありません。

実は先週、メイドのライラおばさんと、私のイロンゴ語・家庭教師(チューター)アンが相次いでダウン。家事に追われたり、またもやの水漏れ事案が発生したり。それに合わせたわけではないけれど、いつも以上に手の込んだイラスト描きが佳境を迎えたりで、ブログがすっかりご無沙汰。

さて、ライラおばさん。

先々週の金曜日に、めでたくワクチン接種の二回目。一回目の時も多少の副反応があり、今回は、それに輪をかけてキツかったようで、翌月曜日は、いきなりの無断欠勤。多分副反応だろうとは思ったものの、連絡ぐらいしろよ。

そのままズルズルと、例によって1週間の計画外バカンスに突入してしまったライラ。「そろそろ米を買う金がなくなるから、来週は絶対出勤するよ」と、フィリピン的リアリティを熟知した家内の予言通り、本日月曜日、久しぶりに元気な顔を見せました。やれやれ。

一応、主夫を自認する私なので、炊事・洗濯・掃除はこなせます。ただ当然ながら、ライラがいないと家事に取られてしまって、自分の時間が細切れ状態。例えばイラストに没頭しようとしても、すぐに「あれ、もう晩ご飯の支度が...」となってしまいます。雨の多い時期なので、洗濯物もなかなか乾かなかいし。

食事の用意以外は、手抜きしまくりでこれなのですから、日夜、完璧を求められる日本の主婦の皆さまの苦労や、いかばかりか。かなり控えめに言っても「苦行」ですね。

そして、家庭教師のアン。

高校の英語教師が本業のアンは、9月からの新学期に向けて大忙しでした。本来なら6月のはずが、2年目に突入したコロナ禍で、スケジュールが大幅に変わってしまったフィリピンの学校教育。

日程がシフトしただけでなく、オンライン授業が毎日ある上に、ネット環境が整わない家庭の子供のために、紙に印刷した宿題、通称「モジュール」を毎週大量に用意して、翌週に回収・添削。単純に負担が倍増。

さらにアンは、それに加えて、学校のフェイスブックページ上での、新入生歓迎イベントを担当。どうもこれが曲者で、一緒に作業をしたメンバーとの相性が良くなかったらしい。毎回文句言われまくった挙句に、メンタルやられてダウン。

気分の落ち込みだけでなく、食欲がなくなって夜も眠れない。とうとう発熱までして、学校はもちろん、私の週一のイロンゴ・レッスンも、二週続けての休講となった次第。

そして一昨日の土曜日、こちらも久しぶりに元気な顔を見せてくれたアン嬢。レッスン中は、以前と変わらぬ笑顔だったアンですが、終わり際に「どうしてたの?」と軽く訊いてみたら、上記の理由。可哀想に、大粒の涙をぽろぽろこぼしながら、溜まってたものを吐き出したのでした。

実家のあるカディスはここシライからバスで1時間以上の場所。学校にはこの手の話をできる友達もいないし、親には心配かけられないので、週末に帰省しても相談できない。

う〜ん、これは分かるなぁ。まさに私がフィリピン移住を決めたのも、勤務先の人間関係が原因の鬱病のため。治療中は、40過ぎのオっさんがセラピストの前で号泣したこともあるし。

幸い、学校の上司は理解のある人で、今は出勤2日、オンライン業務3日にするなどの配慮をしてくれたそうです。取り敢えず、また辛くなったら、いつでもチャットの相手するよと言ったら、やっとアンは落ち着いた様子。

ということで、両者とも体調不良の近因・遠因はコロナ禍。ここまで長期化して、しかも終息の見通しが立たない状況だと、さすがに楽天的な人が多いフィリピンでも問題が多発。田舎街のシライですらこうなのですから、新規感染者が連日、数千から万単位のマニラ首都圏など、想像するのも恐ろしい状況。

とは言え、暗い顔しても仕方がないし、ライラもアンも戻ってきてくれたので、ブログ執筆やイロンゴ学習を、通常運転に戻したいと思います。



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