2021年10月19日火曜日

フィリピンのメガネ屋さん

 3年前にフィリピンで買った遠近両用メガネ。作ってもらったのは、ネグロス島シライ市の自宅から、車で20分ほどの西ネグロスの州都バコロドにある、ショッピングモール内のメガネ屋さん。店名が「サラビア・オプティカル / Sarabia optical

フィリピン人の家内が教えてくれた店で、読書好き、ネットゲーム好きの中学生の息子が早々に近視になった時も、ここでお世話になりました。

それほど広くはないけど、小ざっぱり整頓された店内には、デカデカと創業者Dr.フェデリコ・サラビアさんの写真が掲げられています。

このサラビアさん。アメリカ・北イリノイ大学に学び、1906年にフィリピン初の眼鏡店を、ネグロスの隣島パナイのイロイロ市に開いたというパイオニア。その後マニラに移転して、歴代大統領、ケソン、キリノ、ロハス、オスメーニャという錚々たる人たちが、彼の顧客に名を連ねたそうです。

そんな老舗中の老舗なので、接客態度はフィリピンにしては上々。まずフィリピンでありがちな、担当者によって対応がゴロリと変わることがない。どのスタッフもちゃんと商品知識があるし、にこやかな表情。そしてものの見事に、技術スタッフ以外眼科医に至るまで全員女性。蛇足ながら高い美人率。

扱っている商品が、フレームもレンズも高価な外国製なので、品質に問題はなく、納期は「〇〇営業日」と明確。今までの経験では、それより少し早めに連絡が来るぐらい。

とまぁここまでは、フィリピンにしてはかなり稀有の優良店なのですが、惜しむらくは唯一男性が担当している加工の技術がイマイチ。

実は3年前のメガネは、毎年どこか不具合が出て、何度もサラビアで修理してもらってます。その原因は、メガネそのものが繊細過ぎるから。フレームレスと呼ばれるタイプで、プラスティックレンズに直接穴を開けて、耳にかけるテンプルと、左右レンズをつなぐブリッジを取り付けたもの。

フレームがないので、メガネかけた時の印象があまり変わらないし、すこし若く見える。要するに私はエエ格好しぃなんですよ。

その代償が壊れやすさ。それほど乱暴に扱ったわけではないけれど、やっぱりかけたり外したりする度にヒヤヒヤ。結局、4箇所あるレンズと部品との接合部のうち3箇所が、順番に破損して修理。以前、日本で同じタイプのメガネを作った時も、壊れ方は似てても、ここまで頻繁じゃなかったなぁ。

そして今月になって、またもや同じ不具合発生。

サラビアで買ったメガネなら、新しい部品と交換しない限り修理費は無料とは言え、もう少しなんとかならんものか。考えた挙句、修理のついでに丈夫なプラスティックフレームを追加で作ってもらうことにしました。もう見栄えにこだわるのも限界です。

前回のレンズはHOYA製の両眼で5万円もする高級品。ド近眼の上に老眼が加わり、かなり特殊なレンズなので仕方ないんですよ。ところが今回は同じ度数でニコンのレンズが選択肢に。これがほぼ半額のお買い得価格。

そして大事なフレームは、イタリアのベネトン製。ブランドで決めたのではなく、とてもオーソドックスなスタイリングがポイント。買ってからベネトンだったのかと気付きました。

さて、出来上がったのが、10営業日との約束より数日早い週末。日曜日に取りに行って、今もそのメガネをかけてこのブログを書いてます。

かけ心地は期待通り。ただ、前のと同じのはずなんだけど、なぜか遠視の度が少しユルい。スマホの小さな字が若干読みづらいのですが、パソコンを使う時はちょうど良い。今まではパソコン仕事の時だけ、老眼の入ってないメガネにかけ替えてたのが、それが不要に。なるほど、メーカーが違うと、焦点深度が微妙に異なるのかも知れません。

ということで、これからフィリピンでメガネを作ろうという同士の皆さま。お勧めのメガネ屋さんはサラビアで、フレームレスじゃないタイプのメガネにしましょう。



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