2018年10月25日木曜日

海外移住生活の今昔


現在40歳前後以上の年齢の方には、実感として理解いただけると思うのは、インターネットの普及と、それに伴う生活の変化。つまり、成人後にネットが急速に広がり、学生の頃にはまったく出来なかったか、出来てもかなり不便だった事柄が、いとも簡単になったこと。

分かりやすいのは、アマゾンによる物品の購入。ただ早くて手軽なだけではありません。リアルの書店やCD店では容易に見つけられなかった、昔の作家の作品だとか、子供の頃聴いた曲など、一瞬で探し出せる。電子書籍や音楽配信ならば、宅配の必要さえなくなって、欲しいと思い立ってから数分で読んだり聴いたり。

その他にも、長らく音信不通になっていた、中学や高校の旧友と再会できたり、遠方に住む家族や友達に、誕生日祝いを贈ったり。

仕事でも、オフィスや現場に行くことなく、居ながらにしてパソコンやスマホで完結可能な職種が、かなり増えてきました。端的なのはこのブログ。私でも僅かながら広告収入は得ているぐらいなので、もし、1投稿で何十万ビューも取れるカリスマ級だったら、家から一歩も出ずに、生活費ぐらいは余裕で稼げたりします。

つまり、文筆業ならば、取材活動を除けば、全部のプロセスをネットだけでこなせる。アプリだけで描画している「フィリピン美女図鑑」のイラストでお分かりのように、イラストレーターも同様。ソフトのプログラミングは典型的だし、設計の仕事も、個人購入できる価格のパソコンやソフトウェアで、立体形状のデータが作成可能。

この頃では、英会話もスカイプによるオンラインが大流行りで、ビジネスの世界ではもう珍しくない。まだだいぶ揉めてるようですが、医療の世界でもオンラインのスタイルが普及するのは時間の問題だと思います。だって、日本では人手が足りない上に、老人ばかりが増えるんだもの。

と、長々と書いてきた、インターネットによる生活の変容。すべて私が、ここネグロス島でも恩恵に浴しているものばかり。意外にフィリピンからも使い勝手がいいのが、アマゾン。時々日本から来てくれる家族や親戚、友人に持ってきてもらう品物を頼むのに、相手の自宅に欲しいものを直接配送できるので、間違いがなく、お互い手間いらず。

何よりも、こうして毎日、日本語でのコミュニケーションができるし、日本語の最新ニュースも見聞き可能。実は日本でもよく在宅勤務はしてたし、引きこもっていれば、日本にいた頃とほとんど何も変わらない。

思えば、最初の東南アジア出張で、1ヶ月間アセアン諸国に滞在した時は、まだオフィスにも自宅にもネット導入前。毎日「東南アジア通信」と題して、手書きの業務レポートをファックスで送ってました。電話もそうそう掛けられないし、効率は悪かった。その反面、上司からの開放感は大きかったですけど。


たった1ヶ月でも、ちょっとした島流しというか、帰国後は浦島太郎状態。当時、フィリピンに永住や長期滞在してた人と比べると、今の私の生活は、経験としてまったく別物だったでしょう。特に配偶者がフィリピン人だったりすると、日本語すら喋る機会がなく、日本人会への精神的依存率が高くなるのも、当然だったろうと思います。

またネグロスのように、日本人が少なかった地域(今でもマニラなどに比べれば、桁が二つぐらい違います)なら、現地に溶け込むしか、生きる術がなかったでしょうね。

見方を変えれば、ネットが張り巡らされた現代では、通信さえ確保できれば、世界中どこに住んでも、昔より格段に快適になっている。似たような環境の人と情報交換はできるて、孤立感・孤独感は皆無。会ったことがない人まで何やら言って来て、鬱陶しいと思うほど。

ということで、これをお読みで、フィリピンで住もんだり働いたりすることを考えている皆さまへ。悩んでいる時間が惜しいので、すぐに来てみることをお勧めします。やる気さえあれば、何とかなるもんですよ。


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