iTunesは、インターネット経由で音楽を聴いたりダウンロード購入できるアプリケーション。アップルが作った音楽プレーヤーのiPodは、2001年の発売開始直後に購入したので、そのバックアップアプリであるiTunesとは、もう17年も付き合っていることになります。
当初はネット経由の購入ではなく、買ったりレンタルしたCDをリッピング(この言葉もほぼ死語)するためにしか使ってませんでした。ダウンロード・サービスが本格化してからも、私の音源はもっぱらレンタルショップだったので、プレイリスト編集専用だったわけです。
ところがフィリピンに移住してからというもの、ネット経由の音楽購入ばかり。日本のCDを入手できないので、当然と言えば当然。世界の流れは、ダウンロードからストリーミングに変わってしまい、常に流行から一歩遅れている私。ネット環境が今ひとつのネグロスでは、それも仕方ありませんね。
そのネグロスで、どんな日本の音楽を買っているのかと言いますと、半分以上は懐メロ。中学や高校の時、お小遣いが足りなくて買えなかったレコードを、今頃になって復讐するように、デジタル化された復刻版を買い漁っている次第。
古いものだと、ガロの「学生街の喫茶店」や財津和夫さんの「心の旅」、吉田美奈子さん「夢で逢えたら」、谷山浩子さん「カントリーガール」などなど。1970〜80年代に青春を過ごした人にとっては、イントロだけで涙ぐみそうな名曲ばかり。
もちろんそれだけではなく、比較的新しい、「トイレの神様」「手紙〜拝啓十五の君へ〜」なども、フィリピンに来てから購入しました。そして嬉しいことに、先月(2018年9月)。突如として、ユーミンこと松任谷由美さんの曲が次々とiTunesに登場。中学生の頃からユーミンを聴いていたのは、以前にもこのブログで書いた通り。
なぜか今まで、iTunesでの楽曲販売には消極的だったユーミン。確か荒井由美時代のものぐらいしか、なかったんじゃないでしょうか。1980年代の中頃までのアルバムは、全部CDで揃えていたので、それでも良かったんですが、名義が松任谷に変わった頃に発表された2枚のシングル、「潮風にちぎれて」と「遠い旅路」は、長く入手できない状態になっていました。
別にコレクターではないけれど、EPレコードでも買ったし、結構好きだったんですよ、この2曲。ダウンロード開始早々ゲットして、iPodならぬiPhoneに入れて、しょっちゅう聴いてます。
それにしても、ユーミンは、フィリピン人には受けませんね〜。なぜなら、ユーミンの魅力って、おそらく6〜7割は歌詞。特に中期以降の「悲しいほどお天気」や「時のないホテル」なんて、どの曲の詞をとってもテレビドラマや映画が作れるほど、聴く者の想像力を掻き立てる。ユーミンという人は、小説家になっても成功しただろうなと思うほど。
ところが、日本語を理解せず歌唱力だけで評価されたら、かなり厳しいものがある。歌い上げて聴かせるタイプではありませんからね。家内など「ちょっとヘタちゃう?」と、身も蓋もない。
そこへ行くと、フィリピンで誰に聴かせても人気なのは、サザンオールスターズ。桑田佳祐さんは、日本語を英語っぽい抑揚で歌う独特のスタイル。どっちかと言うと歌詞の内容より、センスで聴かせているので、軽く国境を飛び越えちゃうのか知れません。実際、「いとしのエリー」や「真夏の果実」は、タガログ語カバーバージョンがヒット。
ということで、50代も半ばを過ぎて、しかもフィリピンに来てまで、聴いているのは、学生の頃とほぼ同じという、進化のないミュージックライフを送っている昨今です。
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