2018年10月9日火曜日
ブログで学ぶイロンゴ語「家事をメイドに頼む時」
今週初めから、4人の先生にお試しで教えてもらっている西ネグロスの方言、イロンゴ語。まだ誰を選ぶかは決めてないけれど、既に3人から1回2時間程度で、合計6時間ものイロンゴ・レッスンを受けました。
英語〜タガログ語〜イロンゴ語の辞書はあっても、外国人向けに書かれた参考書はありません。なので、このブログで習ったことを備忘録代わりに書き残していこうと思ってます。
とは言っても、地方のマイナー言語と侮るなかれ。イロンゴ語を話す人は、第一言語として700万人、第二言語として400万人で、合わせると、東京23区の人口よりも多いぐらい。イロンゴ語(ヒリガイノン)圏では、小学校1〜3年までマザー・タング(母語)としてイロンゴ語の授業があります。
本来なら、その教科書が使えればいいのでしょうけど、残念ながら英語ではなく、全部イロンゴ語で書かれている。日本で国語の教科書が日本語みたいなものだから、当然ですね。
さて、お試しながら最初の授業では、私にとって一番頻度が高い、メイドのライラに家事を頼む時の言い方。ライラも一通りの英語はできるのですが、発音はイロンゴ訛りが強いし、文法はブロークン。私だって、ジャパニーズ・イングリッシュなので、ちょっと込み入った話になると、お互いに何回も聴き直さないと、相互理解が難しい。
ということで、まずは日々の料理の手伝い依頼。
玉ねぎを半分に切って。
Hiwa a sa tunga ang bumbay.
ヒワ ア サ トゥンガ アン ブンバイ
「切る」の動詞がヒワで、命令形にするには、動詞の後にア(a)やイ(i)の命令助詞みたいな言葉を付加。へぇ〜、知らんかった。トゥンガが「半分」で、サ・トゥンガで「半分に」 。ブンバイが「玉ねぎ」、これは知ってました。
同じく「切る」は、Kihad(キハッド)があります。命令助詞は、やっぱりa(ア)。これは、動詞の最後の母音を繰り返し。なので、「皮をむく」Panit(パニット)の場合は、Panit i (パニッティ)。
エビの皮をむいて。
Panit i ang pasayan.
パニティ アン パサヤン
となります。
その他に私がライラによく頼むのは、まず自分で切ってみて、こんなふうにして。
Amu ni hu.
アム ニ ホ
これは慣用句で、アムだけだと「猿」のこと。一語づつに意味はないそうです。別にサル真似をしろということではなく、単に発音が同じなだけ。まぁそう考えると、私には覚え易いですが。
相手がメイドさんなら、命令形で問題ないにしても、家内に言うとやっぱり怒られる。そういう時には、丁寧なお願い表現で、Lihog(リホッグ)や、Palihog(パリホッグ)を文頭に付ける。例えば、
この部屋を掃除してください。
Palihog tinlo i ang ini nga kwarto.
パリホッグ ティンロ イ アン イニ ンガ クワルト
ティンロ=掃除する、イ=命令助詞、アン=定冠詞(英語のtheに相当)、イニ・ンガ=この、クワルト=部屋。
こんな具合に、即戦力のイロンゴ会話。早速ライラに使ってみたら、私の発音が悪くて、英語で聞き返されてしまいました。アカンがな。
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