2015年6月4日木曜日

税金払え! 〜国外転出時課税制度〜

昔から在マニラ日本大使館には、いい感情を抱くことができません。最初に関わることになったのが、フィリピン人の家内との結婚の時。家内を日本に呼び寄せるための配偶者ビザの発行手続き。

今は多少マシになっているらしいですが、当時はフィリピンの在留邦人からの悪評紛々。言葉使いはゾンザイで、納税者への奉仕という態度が皆無。特にフィリピン女性との結婚で相談に行ったら「このクソ忙しいのに、要らん手間増やしやがって」と言わんばかりでした。

移住してからも、ほとんど助けになるようなことはしてくれませんが、万一の時に備えて一応大使館に在留届けを出し、メールマガジンも登録しています。今の所たまに送られてくるメールの多くは、治安悪化が懸念される時や台風接近時。それも文章の大半が使いまわしのコピペで「ちゃんと警告したからね。これで何かあっても自己責任だからね。」と言い訳するためみたいなもの。

唯一有難いと思ったのは、小学生の息子のための教科書無料配布。しかしこれは、隣島セブの領事館まで取りに行かなくてはなりません。それだったら多少の料金はかかっても、送付してくれたらなぁと思います。

一昨日、その日本大使館から"「国外転出時課税制度」創設のご案内"といタイトルでメールが届きました。日本国内に住民票を持たない日本人への、新たな課税だそうです。資産1億円以上の人が対象なので、私は無関係ですが、金を払う時だけは律儀に知らせてくるようで、やっぱり嫌な感じ。

それにしても、こういう税金をわざわざ新設するとういうことは、多額の退職金や預貯金ごと国外に出る人が増えてるからなんでしょうね。私が早期退職して、フィリピンに住んでいるのは、貰える金額がどんどん目減りしていく年金への支払いに疑問を感じたのと、税制への不公平感が背景にあります。居心地を悪くしておいて、逃げ出す者からは追い銭を取るという発想が、そもそも間違ってる気がしてなりません。

だいたい大使館からのメールが来ると、不安になったりイラっとくることばかり。たまには心楽しくなるお知らせはないものでしょうか?


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