2015年8月30日日曜日
永遠の夏休み
ふと気がつくと8月もあと数日。日本では多くの学校で夏休みが終わる頃。ここフィリピン・ネグロス島で暮らしていると、年中夏。多少変化はあると言っても、初夏〜梅雨〜盛夏の繰り返しのようなものなので、季節感はほぼ皆無です。
しかしネットのおかげで、移住前に想像していたような浦島太郎状態でもありません。例えばお天気。フィリピンでも台風が接近したりすると、頻繁に気象情報がテレビでもネットでも頻繁に更新されますが、日本の恐ろしくキメの細かい天気予報や、ほとんどリアルタイムの雨雲レーダーの画像などに比べると大雑把。
海外にいるのに、日本の酷暑の状況などは気象台やニュース報道に加えて、ツィッターやフェイスブックを通じて知り合いの生々しい声や写真が伝えられるので、フィリピン国内の他地域ことよりも遥かによくわかります。それ以外にもこの夏は政治絡みの事や、東京オリンピックの競技場やらシンボルマークのデザイン問題で騒がしかったですね。
そういう環境なので、遠く祖国を離れて異国暮らしという感覚は今ひとつ希薄。日本との時差も1時間しかないし、食材はだいたい日本と同じものが手に入るので、日本食恋しさでホームシックになることもない。要するに日本にいた頃の夏休みが、ず〜っと続いているようなもの。
正確に言うと、社会人になってからの夏季休暇ではなく、小学生時代の夏休みに祖父の田舎、長野に長逗留してるみたい。シライ市では、日本の都心部の狂ったような蒸し暑さとは無縁で、本当に40年程昔の長野の田舎にそっくり。裏庭で茄子やオクラを収穫していると、まるで昔に戻って長野に帰ったのかと錯覚を起こしそうです。
特にこの時期、午前中は晴れて暑くても昼過ぎから夕刻にかけて、毎日盛大に入道雲が湧いてくる。その景色を見ると、永遠に続く夏休みの世界。早期退職して心底良かったと思える瞬間です。
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