2014年9月26日金曜日
お金貸してよ
フィリピンという国と付き合いだしてから、もう何回目になるか覚えてませんが、今日、知り合って間もない人から、お金の無心をされてしまいました。何でもおばあちゃんが事故に合ったそうで、病院から携帯テキスト。それも返事を待てないように3本連続。書き出しが「お願い、助けて」だったのでびっくりしましたが、要するに薬代を立て替えてくれということ。
う〜ん、お金貸すような関係でもないし、第一そのおばあちゃんに会ったこともなければ、話にすら聞いたことないよ。ということで、金額も聞かずに断りの返信したら、梨の礫。ちょっとそれは、なんぼなんでも失礼やろ。
でも、こういう感覚の人は多いですね。
つい1年ほど前も、仮住まいのお隣さん。お母さんがガンで末期医療を受けてるけれど、お金がなくなって「昨日からご飯食べてません。お願いですから3000ペソ貸して」と、涙ながらに頼みにきました。
日本円で8000円ほど。何とも微妙な額ですが、物価が日本の約1/5ぐらいのなので、4万円ぐらいになりますか。決して安くはないですね。この時は、家内が可哀想だからと私に相談してきました。これで貸したら、まずお金は帰ってこないだろうと思ってましたが、家内の顔を立てて、返さなかったら次はないとハッキリ伝えることを条件に貸しました。
結局返されないまま、しかも黙って引越し。(というか、家賃が払えずに追い出されました)
もう20年ほど前ですが、家内に出会う前に付き合っていたフィリピン人のガールフレンドに、いきなりお金貸してと言われたのが多分最初。結婚してしばらく後には、家内の親戚から相当な金額の借金の頼みがありました。この時は、何十万円という単位で、フィリピン人にしてはすごく真面目なことに、自分名義の土地の権利書を差し出してきました。
何だか、時代劇に出てくる悪役の高利貸しになったような気分。そこまでされて嫌だとは言えないし、よく知っている人だったので、言われた金額を用立てました。そして権利書はまだ手元にあります…。
フィリピンでは土地買うのは、現金があれば拍子抜けするほど簡単ですが、売るのは尋常ではないほど難しいと知ったのは、こちらに移住してからです。
まぁ、とにかく人からお金を借りることに斟酌がないと言うか、相当気軽に「お金貸して」と言う人が多いですね。それを呼応するように、街を歩いているとやたら目に付く質屋さん。場所によっては何軒も並んで立ってます。質草は貴金属や宝石の類い。
全員がそうということでもないでしょうが、目先の贅沢を我慢して、少しづつ貯蓄するのが、からっきし苦手な国民性だという気がします。多くの人が貯金できるほどの収入がないこともあるかも知れません。それにしても、あったらあるだけ使うしなぁ。
財布ごと渡しても、ちゃんとやりくりして、その中からお金を貯めて、義父に中古とは言え車を買ってあげた家内。彼女がどんだけフィリピン人離れしているか、つくづく感心してしまう昨今でした。
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