ようやく当選が決まったのは、レニ・ロブレドという52歳の女性。以前、フィリピンの大統領になるような人は、何かしら劇的な人生を歩んできているという投稿をしましたが、この人も次期大統領を目指せるのではないか、というほど劇的な背景が。
レニの夫は、自治大臣を務めたジェシー・ロブレド。任期途中に飛行機事故で殉職したそうです。もともとは弁護士だったレニは、夫の死後その後を継ぐように下院議員になりました。下院議員時代、3人の娘を大学で通わせるのが経済的にかなり苦しかったとか。自家用車を使わず、娘もバスで移動。フィリピンの政治家では、ちょっと聞いたことのない慎ましさですね。
そして夫と同様、不正・汚職・貧困の撲滅を目指して活動し、政治家としての仕事以外に、貧困層の法律相談をしているそうです。こんな人がフィリピンにもいたのか?と言いたくなります。しかも、かなりの美人。50歳を過ぎてなお十分魅力的。若い頃はモデルをしてたと言われても信じてしまいそう。
対立候補のマルコスJr.とは、本当に僅差で、ドゥテルテ当選後のニュース報道は、この二人のどちらが勝つかの話題ばかりでした。ようやく決まって、6月の就任式を迎えられますね。口の悪いフィリピンのマスコミは、ドゥテルテとレニの正副大統領コンビを「美女と野獣」なんて呼んでます。
ところで、レニの経歴は、マルコス独裁を終わらせたコラソン・アキノ元大統領と重なって見えて仕方ない。夫の死によって政治家への道を歩み始めたところや、清潔さを売りにしたところなどなど。次期大統領のドゥテルテは、強烈な個性の持ち主故の危うさがあるので、何らの理由で任期途中で辞任なんてことになれば...。(無責任な外国人のつぶやき)
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