黄金の日日は、1978年(昭和53年)放送で、戦国時代の堺とフィリピンのルソン島を舞台に活躍した商人、助左こと呂宋助左衛門の半生を描いた物語。当時高校生だった私は、毎週ワクワクしながら見たものです。思えば、フィリピンという国を意識したのは、このドラマがきっかけ。もちろん、その後フィリピン女性と結婚し、ついにはフィリピンに住むことになるとは夢にも思いませんでしたけれど。
大河初の海外ロケで大きな話題になり、視聴率は、歴代大河の第3位。そして今見ると、ものすごい配役。緒形拳(豊臣秀吉)、高橋幸治(織田信長)、鶴田浩二(千利休)、丹波哲郎(今井宗久)、児玉清(徳川家康)、宇野重吉(小西隆佐)、津川雅彦(天王寺屋)、十朱幸代(ねね)、桜木健一(秀次)、近藤正臣(石田三成)、鹿賀丈史(高山右近)、根津甚八(石川五右衛門)、川谷拓三(善住坊)、栗原小巻(美緒)、島田陽子(細川ガラシャ)、夏目雅子(モニカ)、竹下景子(桔梗)、名取裕子(梢)...。
根津甚八さんや鹿賀丈史さんは、当時はまだそんなに知られてませんでしたが、存在感ありましたね。特に根津さん演じる五右衛門が最後に捕らえられて、釜茹でにされる直前の一人芝居は、鬼気迫るものがありました。
これに加えて、フィリピン側の配役も、当時のそうそうたる俳優が起用されたらしい。助左衛門がルソン島で出会う、トンド族の族長を演じたビック・バルガスは、後で家内に聞いたら、なんと家内の母、つまり私の義母が若い頃の憧れだったんだとか。
真田丸の脚本家、三谷幸喜さんは私と同世代。やはり「黄金の日日」にハマったそうです。三谷さんにとっても、私と同様、この作品は大河の最高傑作の一つだったんでしょうね。最近は、大河ドラマを見なくなり、移住後は、まったくのご無沙汰の私ですが、呂宋助左衛門登場の回だけは、ぜひ見てみたいものです。
フィリピンまで持ってきた
黄金の日日 DVD BOX
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