2017年4月18日火曜日

安全なシライ市内観光

前回に続き、ホーリーウィークに日本人のFさん家族と同行した、西ネグロス観光旅行の話題です。今回は、私たち家族の住むシライ市内。メインイベントのラカウォン島(ビーチ)とマンブカル(温泉)の隙間時間を埋めるように、初日と3日目は自宅近辺をご案内しました。


市街地を離れると
見渡す限りのサトウキビ畑

我が家にお越し頂いたお客さんは、だいたい決まったコースをお連れします。最初はシライ市の中心部にあるサンディエゴ大聖堂。フィリピンでは少し大きな街なら、どこでも大きな教会は建っています。スペイン統治時代に建設された古い教会の多くは、地震対策のためにがっちりした石造り。どちらかというと無骨で男性的な印象が強い。

ところが我がサンディエゴ大聖堂は、優美な曲線のフォルムと白い外装の、とても女性的な美しさ。高層建築が皆無のシライ市街地内では一際目立って、街はずれからもその姿を見ることができます。まさにシライ市民の誇りというべきもの。


続いて、聖堂から数ブロックの距離にある、これもスペイン時代の遺構「バライ・ネグレンセ」。地元の言葉で「ネグロスの家」を意味する、100年前の富豪のお屋敷。文化遺産として、シライ市により博物館として保存されています。


マニラ住まいのFさんには、フィリピン地方都市の古い建物は新鮮だったようで、とても喜んでもらいました。また街並みがきれいで、危ない感じがしないそうです。なるほど、丸4年もシライに住んでいる私は慣れてしまって、日頃ほとんど意識しないけれど、確かにマニラに比べるとそうかも知れません。

超近代的なオフィスやショッピングモールが林立するマニラ首都圏も、ちょっと路地に入るとあまり清潔とは言えないところが多いし、いまだに白昼ホールドアップの危険もある。その点、人口密度が低いシライはのんびりしていて、深夜とかスラム街をウロついたりしなければ、女性と子供だけで歩いても大丈夫です。

また、3日目がたまたま聖金曜日だったので、市民総出の宗教行事にもご一緒いただきました。イエスの磔刑像や嘆きの聖母マリアをモチーフにした山車と一緒に、市内13か所に設置した十字架を巡る「十字架の道行き」。フィリピンならばどの街でも大々的に行われるもの。しかしFさん曰く、マニラでは人混みが怖くて、とても日本人は参加できないだろうとのこと。


日本人のお客さんにシライを案内すると、私にとっても毎回新しい発見があります。日本人の目でマニラとシライを比較するというのは、本当に目からウロコの感覚でした。言われてみれば、日本人が一人で長時間で歩いたり、隣街まで自転車漕いだりは、ここだからできること。田舎街の不便さはあっても、それを補って余りある魅力がシライにはあるようです。

そしてシライでのお泊まりは、築10年も経っていない市内唯一のホテル、リッチモンドです。かつて安宿のペンションばかりだったシライ市内では、異彩を放つリッチモンド。値段はそこそこしますが、お子さん連れだとこういうホテルは助かります。バスタブもあって、湯船にも浸かれる。


ということで、予想以上にくつろいで頂けたシライ市内観光。次回はいよいよハイライトのビーチリゾート、ラカウォン島です。


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