一昨年前あたりから、市の中心部にいくつもコンドミニアムが建ち始めたし、もう飽和状態と思えるほど、ショッピングモールやスーパーも増えています。最初のスターバックスや、アップル・ストアが出店して、もう5年ぐらい。100均のダイソーはもっと以前でしょうか。最近では、日本式のラーメン屋さんが続けてオープン。
とは言っても、景気の良い話ばかりでもなくて、ショッピングモール内のテナントは、実に入れ替わりが激しい。面白そうな店ができたので、次に来た時には...と思ってたら、あっという間に違う店に。スターバックスも1軒潰れたし、2軒あったアップル・ストア(正確にはフランチャイズなので、看板は iStore )は両方閉鎖。
そんな中、バコロド最大のモール、SMシティ・バコロドの2階に「ミニソー」がオープンしました。ダイソーの真似してミニソー。なんとも姑息なネーミング。Miniso Japan となっているけれど、経営者に日本人はいないようだし、日本の資本は入っていない100%の中国系。アルファベット表記に従ってミニソーと書きましたが、カタカナでは「メイソウ」で漢字では「名創優品」。ややこしい。
調べてみると、中国国内だけでなく韓国やベトナムにアメリカ、日本にまで進出済みだったんですね。ちっとも知りませんでした。でもはっきり言って、この手の店には全然関心無し。同じようにダイソーをパクってフィリピンに入ってきた、香港資本の日本城(Japan Home Center)の品質の悪さに懲りてます。
自分一人だったら、わざわざ出かけたりはしないけれど、家内は興味津々。そこで、同じモール内のラーメン屋さん「一康流 Ikkoryu 」(こちらは本当の日系)でお昼を食べた帰りに立ち寄ってみました。
最初から先入観満載で、アラ探しモードで足を踏み入れた店内。ところが予想に反して、意外と悪くないんですよ。あちこちに貼り出された、微妙に変な日本語はともかく、ざっと見て回った感じでは、凡百のコピー商品にありがちな安っぽさがない。店内も整然といしているし、100均というより無印良品みたいです。
ネットによると、ダイソー風の値付けに、ユニクロ的なロゴマーク、無印みたいな洒落た品揃え、などと評されてましたが、本当にそんな雰囲気。本家ダイソーが88ペソ(約190円)なのに対して、99ペソ(約210円)と若干割高。
率直に言って、このレベルの品揃えができるのなら、わざわざ「日本品質」と銘打ったり、あたかも日本人が関わったかのような演出は不要。中国のイメージが悪いのなら、しれっと、ヨーロッパっぽいネーミングにでもすればいい。日本の自動車メーカーが、意味なくイタリア語やフランス語を使ったりするみたいに。
家内はかなり熱心に見て回って、食器や水洗トイレ用の芳香洗浄剤(ブルーレット?)を買い込んでいました。帰宅して使ってみたところ、どれも品質には問題はありません。ミニソー侮りがたし。さてこうなると、売り場面積や品数の点で劣勢に立った、ダイソー・バコロド店の動向が気になる。
この分野でも、日本で流通する品物をそのまま持って来れば売れる、という段階は終わったようです。一消費者の観点からすると、競争が起こって、市場に良い商品が増えるのは大いに歓迎するものの、やはり心情的には日本のダイソーに頑張ってもらいたいですね。
【追記】
店の入り口やホームページには、共同設立者として三宅順也という日本人の写真が掲げられています。ところがウィッキペディア日本語版では、経営には関わっていないという記述があったりして、実際のところ、よく分かりません。
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