フィリピン美女と聞いて、やっぱり多くのオジさんたちが思い浮かべるのが、フィリピン・パブやゴーゴーバーで働くホステスやダンサーでしょう。正直に言いまして、私もその世界を知らない訳ではありません。1995年、30代の前半に仕事で初めてマニラに来た時、夜の接待は案の定ゴーゴーバー。
ご存知ない方のために、説明をしておきます。ゴーゴーバーとは、店内にステージが設置してあるバー。ステージでは番号札をつけた女性が踊っていて、気に入った人をその番号で指定すると、お客さんの席まで来て一緒にお酒を飲んでくれるというシステム。女性と直接交渉してOKならば、店外デートも可。表向きは早退の罰金、バー・ファインを支払ってのプラーベートなお付き合いなのですが、要するに公然たる売春行為です。
マニラを始めてとしてフィリピンの主要な大都市では、だいたいどこでもこの類の店はあって、それ以外ではタイのバンコクが有名。念のために書いておきますが、フィリピンでもタイでも、売買春は違法。特にフィリピンで相手が18歳未満だった場合、極めて厳しい罪に問われます。
私も初めてゴーゴーバーの店内に入った時は、驚きのあまり目が点に。「ジャパゆきさん」が流行語になり、日本でもテレビや雑誌で盛んに情報が流れていたので、映像や活字では見聞きしたことがあっても、実際にその場にいると、熱気で圧倒されてしまいました。
興味がない人は眉をしかめるでしょう。それでもフィリピンにすれば、外貨獲得に小さくない効果を持つ一大産業。国籍に関係なく、こういうのが好きな男性にとっては一種のパラダイス。のめり込んで、母国での生活を捨ててでもフィリピンに通い詰め、全財産を無くしてしまうのも、分からないではない。(あまり利口な散財とは思えませんが)
という訳で、今回のイラストはこの場で披露するかどうか、少々迷ったものの、好むと好まざるに関わらず、これもまたフィリピンの一面。ただし見ていただくからには、手抜きはせず、僅かな記憶と想像力を総動員して、いつになくディテールまで丁寧に描画。
とにかく情報量を増やし細かく描くことで、あの一種独特の猥雑な感じを、できるだけ美しく表現してみました。背景にはマニラ首都圏マカティ市の高層ビル群や、フィリピン名物のジプニーも。おヒマのある方は、じっくりご覧くださいませ。
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