2016年3月16日水曜日

シライで拳銃強盗? 【追記】あり


つい最近、私たちの住む宅地から、ほんの徒歩15分ぐらいの場所で、拳銃強盗事件が発生しました。やっぱりフィリピンは物騒...と思われても仕方ないような話ですが、ここはネグロス島で、しかも片田舎のシライ。マニラ首都圏や大都市セブならば、いかにもありそうな事でも、この街でそんな凶悪犯罪は滅多にない。家内も初めて聞いたそうです。

事件があったのは、比較的裕福で大きな住宅が立ち並ぶ地域。ただし、すぐ裏手がスラムで、壁で囲まれてゲートに警備員が常駐する「サブ・ディビジョン」とか「ビレッジ」と呼ばれるエリアに比べると、やや不安が残ります。

しかし、仮にスラムの住民が金に困っていても、こんな近隣で、顔見知りがいっぱいの場所では強盗はしないでしょう。だいたい本当に貧しいならば、拳銃を入手できるわけがありません。マニラなどで発生する拳銃がらみの犯罪は、私が知る限り、観光客を狙った常習犯か、身代金目当ての金持ちの中国系住民の誘拐。他には怨恨で殺し屋を雇っての殺人とか、日本人が被害者になることの多い保険金殺人。(この場合は依頼主も日本人のケースが多いらしい)

つまり、少なくとも拳銃を入手するよりも多額の現金が手に入らないと、普通は起こりにくい犯罪と言えます。シライ市の場合、地主階級の富裕層が誘拐されるのならば、考えられなくはないですが、私がシライに関わるようになってからの、この20年。営利誘拐があったという話は、聞いた事がありません。

今回被害にあったのは、当地で活動している日本の某NGOの事務所兼マネージャーの自宅。地主に比べれば、そんなに裕福でもないし、盗られたのはパソコン数台にテレビなど比較的高価な家電製品、たまたま手元にあった現金。犯行当時、子供一人が留守番だったそうで、最初は男が一人で「お父さん、お母さんはいる?」と知り合いを装い、扉を開けさせた後に拳銃を突きつけ、さらにもう二人の男が押し入ったとのこと。

いくら宵の口とは言え、メイドも使用人も置かず、子供一人に留守番させるなんて不用心過ぎ。しかし、周囲の家に比べてここが特別な豪邸でもなく、一番手薄な時を狙われたのが、何となく偶然には思えない。このNGOのマネージャー、極めて評判の良くない人物で、恨んでいるフィリピン人はいっぱいです。誰かに頼まれたか、そこまではいかなくても、手引きをする人がいたとしても驚きません。

やはり、それでなくても何かと目立つ、フィリピン在留の日本人。ご近所付き合いは大切にして、敵を作ったりせず、困った時には助けてもらえるようにするのが肝要。もちろん自分の身は自分で守るという緊張感も、忘れてはいけないですね。

【追記】同じネグロス島でも、人口50万都市の州都バコロドでは、拳銃による犯罪が発生しているそうです。「銃乱射後に自殺」


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