2016年9月6日火曜日

フィリピン料理に挑戦1 アドボ

フィリピンに来たことがない人は、フィリピン料理と言われても想像しにくいでしょうね。よく訊かれるのが「フィリピン料理って辛くないですか?」という質問。 東南アジア諸国のタイやインドネシアなど、辛い料理、それもトムヤムクンに代表されるような、激辛料理好きの隣国が多いので、混同するんだと思います。

まぁ、探せばレストランなどで、スパイシーな料理もあるのですが、私の知る限り、一般家庭やホームパーティで出された食事で、「これは辛い!」というレベルの味は、経験したことがありません。唐辛子を入れる料理があっても、それは風味を出すためのもの。普通のフィリピン人は、食べずに残します。

では、フィリピンでポピュラーなのは、どんな料理でしょう?
ということで、これから時々、私が作ったことがあるフィリピン料理のレシピを紹介してみようと思います。ただし、自分で食べるために作っているので、ものによってはかなりアレンジしてます。もしフィリピン人に聞かせたら「それは、本物のフィリピン料理ではない」と怒られるかも知れません。

第一弾はアドボ。「Adobo」
簡単に言ってしまうと、食材を醤油とお酢で煮込めば、何でもアドボ。これは、フィリピン家庭料理の王様と呼んでもいいぐらい、どこへ行ってもよく出てきます。スーパーのお肉売り場では「アドボ・カット」の豚肉が普通に置いてあるぐらい。ポーク・アドボや、チキン・アドボが最も一般的ですが、魚やイカなどのシーフードでもOK。

アドボに限らず、フィリピン料理では、お酢を使うことが多い。やはり年中暑い気候なので、腐りにくくする工夫なんでしょう。


ポーク・アドボ 3〜4人前
材料:豚肉 500グラム(カレーなどに使うものが最適)
   にんにく 2〜3かけ(ちょっと多いかな?ぐらいが美味しい)
   玉ねぎ中 1個
   醤油 30ml
   お酢 30ml
   コショウ 適宜

煮物用の鍋、中華鍋、大きめのフライパンなど、蓋ができれば何でも可。

1. 豚肉は、2センチ角ぐらい、玉ねぎはスライス、にんにくは細かく刻む。
2. 刻んだ食材にコショウを加えて、油で炒める。私は、ごま油を使っています。
3. 豚肉の赤みが消えたら、醤油とお酢を加えて、蓋をして10〜15分、弱火で煮込む。
4. 水気が飛んで、酢醤油がコッテリしてきたら出来上がり。
  煮すぎると、醤油が焦げ付いてしまうので、ご注意。

と、これだけの調理です。実に簡単。
家で作る時は、ジャガイモ一個を1センチ角に刻んで、入れてます。もう少し「ご馳走感」を出したい時は、ゆで卵二個追加。さらに色どりが単調なので、盛り付ける時に、レタスを敷いたり、キュウリを添えたり。刻みネギを加えるのも良い。

実はこれだけではなく、日本から持ってきた味覇(ウェイパァ)も。これを入れると、味にコクが出て、フィリピン人もびっくりの仕上がりになります。

もし、フィリピンの友達がいるなら、家に招いて作ってあげてください。きっと喜ばれますよ。手間もかからないし、特別な食材も不要。一度お試しあれ。


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