2019年3月12日火曜日

雨が降らないネグロス島


フィリピンでは例年、乾いた好天が続き、1年で最も気温が高くなるのは4月から5月にかけて。年中夏と思われるフィリピンでも、地元の人がこの時期を敢えて「夏」と呼ぶほど、際立った暑さになります。

ところが今年(2019年)は、丸1ヶ月以上も夏が前倒し。ここネグロス島シライ市で、最後に雨らしい雨が降ったのは、たしかバレンタインデーでした。もう4週間も雨なし。ネグロスだけでなく、フィリピン全土で旱魃の警告が出されるほどの状況。地域によっては、40度超えで、規模の大きな火災も頻発しているとの報道も。

どうやらこれは、最近すっかりお馴染みになってしまったエルニーニュ現象(東太平洋の赤道付近での海水温上昇)の影響らしい。

一般にエルニーニョが起こると、日本では暖冬・冷夏、フィリピンでは旱魃となるとのこと。でも調べてみたら、そんなに単純なパターンでもなく、エルニーニョの年に、日本で猛暑になったりすることも。それと関係なく、最近の日本は、毎年猛暑のような気もします。

そういう地球規模の原因はともかく、シライの自宅でさえ、空気が乾燥しているのが実感されます。もちろん冬場の大阪みたいな、乾燥肌になるほどのレベルではないにしても、洗い物の後の手や、唇の周囲が乾いた感じ。洗濯物が一撃で乾くのは助かりますけどね。気温が30度超えで乾燥するというのは、関西地方にいた頃には、経験したことがない感覚。

湿気がないし、マニラなどの都会に比べると、緑が多く舗装道路は少ないネグロス。暑いと言ってもせいぜい30〜32度ぐらい。湿気が少なく、季節風が吹き抜けて、体感温度も不快指数も高くありません。エアコンなしだと、室内でも命の危険を感じるような日本の真夏に比べると、格段に快適。

前回投稿した、お隣の新築工事など、この天候の恩恵を一番享受しているでしょうね。特に基礎やコンクリート打ちが終わり、屋根ができるまでは、強い雨では仕事になりませんから。日差しがキツくて、作業が厳しいのは痛し痒し。

ただ、こうなると、隣島のセブやパナイでは、そろそろ断水の心配をしなくてはなりません。最近では2016年に深刻な水不足が発生し、セブ州では非常事態宣言が出されたほど。

幸運にもネグロス島では、島の中央にある山岳地帯のお陰か、平地では晴れていても、山頂付近には雨が降っていることが多く、家内に聞いても、シライ市内で断水になったことは、記憶にないそうです。

とは言っても、農業への影響は間違いなくあるでしょうし、咳やくしゃみなど、呼吸器系の不調を訴える人も増える。メイドのライラおばさんは、先週の金曜日に体調を崩して1日お休み。

いずれにせよ、あんまり極端な天候はよくないですね。気分的にも、もうそろそろ、まとまった雨が欲しくなってきました。


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