2019年3月22日金曜日

壊れたメガネ

自慢にも何にもなりませんが、私はかなり度のキツイ近視です。今日は、その生活必需品のメガネが、ぶっ壊れてしまったというお話。


私は父親に似たのか、子供の頃から本の虫で、寝る前に暗い中での読書三昧。家にある子供向けの書籍は、小学校の低学年までには読み尽くし、図書館を利用したり友達に借りたり。それだけでは供給に追いつかないもんだから、父の書棚にある本を、片っ端から読み漁りました。

もちろん子供が読むようなものばかりではなく、天文学や物理学、時代小説に太平洋戦争関連のノンフィクション。宗教や政治、セックスに関する内容まで乱読状態。今にして思えば、10代前半の私は、何についても変に耳年増で、鼻持ちならない嫌なガキだったもかも知れません。

当然の報いのように、中学進学の頃には視力が0.6。メガネ無しでは黒板の文字が見えにくくなってました。だからと言って、読書癖は治るわけはなく、高校・大学と順調に視力は落ちて、大人になった時にはもう両眼0.1以下。

さらに1980年代から、仕事でコンピュターを使う頻度が上がり、連日10時間以上もディスプレイを見つめる日々。仕事辞めた後も、このブログもそうだし、趣味のイラストもパソコンで描画。それに加えて朝から晩までスマホに依存で、もう50年以上も眼を酷使しております。

20代の中頃から使っていたコンタクトレンズも、最近は老眼が入ってきて、使えなくなってしまいました。遠近両用のコンタクトはあるものの、ハードレンズだけ。何度か試したけれど、私はどうしてもハードが受け付けない体質のようで、結局今はメガネだけが頼り。

移住前は、コンタクトレンズやメガネって、日本と同じように購入やメンテナンスができるのかが不安でした。でも実際のところ、どっちも問題なし。コンタクトなんて、日本みたいに眼科医院以外では取り扱えないなんて、時代錯誤な規制がないせいか、ずっと安価なぐらい。しばらくの間は、1セット数千円の1年使い捨てレンズを愛用してました。

メガネの場合、レンズもフレームも、日本製を含む外国製品が普通に流通しています。特にレンズは、HOYAやセイコーがポピュラー。ネグロスの物価からすれば高級品ながら、庶民に手の届かない、というほどでもありません。

そんなわけで、50歳の年に移住してすぐに、こっちのメガネ店で、人生初の遠近両用メガネを作りました。何しろ年中夏のネグロス島。セル型の太いフレームだと圧迫感があるし、暑くて仕方がない。自然とフチなしのツーポイントと呼ばれる型になります。

ところがツーポイントは、軽くて、顔の印象が変わらない反面、どうしても作りが華奢で、レンズもフレームも破損しやすいのが難点。使い始めて6年で、レンズのコーティングはかなりハゲてしまい、遂には右側の鼻当てパッドが脱落してしまったという次第。

老眼もちょっと進んで、スマホの表示文字などが読みにくくなっていたこともあり、先日、重い腰を上げて、隣街の州都バコロドにあるショッピングモールに、メガネを新調しに出かけました。

さて、キツめの近視に遠視の度も入り、プラスティックレンズで、厚みを抑えてとなると、かなり特殊な仕様になります。レンズだけでもざっと3万円以上。家の増築も控えてるし、出費は控えたい時期なんですけどね。

値段だけなく、特注になるとのことで、納品までが10営業日というのには参りました。壊れたメガネフレームは、構造が繊細過ぎて修理もできない。かと言ってメガネなしだと、料理もできないし、危なくて散歩も無理。仕方なしに、6年ぶりに昔の近視専用の、ごっついセルのメガネを使うことに。


決して安物ではなく、レイバンのいい品物。それが証拠に、長いこと放置していたのに、まったくどこにも不具合がなく、普通に使えました。ただ前述のように、圧迫感があって、セルフレームが触れている部位が、すぐに汗ばんでしまいます。もうネグロスは真夏ですから。しかも、近くは見えないし。

ということで、来週末まで残り1週間。不便でストレスの溜まる生活が続くことになります。


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